またしても、エア漏れの原因は『バルブコア』だった… (厳密にいうとバブル先だけど。)

ずいぶん前に「スローパンクの原因が『バルブコア』が原因だった…」と言う記事を書いたことがありますが、今回も「チューブレスレディタイヤ」の「エア漏れ」修理を受け、現品を見てみると今回は原因が一目瞭然。


バルブの先端が曲がっていました。これでは完全にバルブを締める事ができないため隙間からエアが抜けたのかもしれません。
こうなってしまった原因はいろいろ考えられますが、よくあるのが空気を入れた後フロアポンプの口金を引き抜く際に横方向に力が加わってしまい、写真のように先端を曲げてしまうと言う事例です。予防策としては空気を入れた後口金を引き抜く際はできるだけ垂直にバルブコアから引き抜くようにすると言う事を心掛けるとコアの先端を曲げてしまう確率はかなり減るのではないかなと思います。
ちなみに今回はバルブコアがこんな感じで

交換可能なタイプだったのでコアの交換のみで修理が完了しました。

また、このコアが取れるタイプのバルブは『チューブレス対応』だけでなく『通常のチューブ』にもメーカーによっては存在します。今回のようにバルブの先を曲げたり、折ってしまった際にコアのみの交換で修理可能になりったり、パンク防止剤を注入するのに楽だったりと便利な一方、取れないタイプと比べてコア部分の緩みが原因でスローパンクをしたり、空気入れの口が『ねじ込み式』のタイプや『バルブキャップ』がアルミ製の場合、ポンプを外そうとした時やバルブキャップを外そうとした際にこのコアまで一緒に取れてしまったりなんて事もあるため、時々緩んでいないかチェックしておくといいでしょう。
ちなみに工具ですが…

こんな感じでホイールなどに付属されているモノや下記のような専用工具も販売されています。
お求め易い方がこちら

本格的な工具はこちら




スマートコントールブレーキで注意した方がいいこと 2


ブリジストンサイクルのいくつかのモデルに採用されている「スマートコントロールブレーキ」。過去の記事で注意する点を書きましたが、もう一つ使用期間や使用頻度によって起きる『注意すべき点』があったので書きたいと思います。
現象としては前回と同じように『ブレーキシューが摩耗し、ブレーキシューとリムの隙間がメーカー推奨値以上の数値になると前ブレーキ(スマートコントロール)が効かなくなる』と言う現象なのですが、今回はその『ブレーキが効かなくなるのサイクル(ブレーーキパッドを交換するサイクル)』が早くなっていうと言うお問い合わせがお客様からありブレーキ周りを確認したところ原因が判明。

写真だとわかりにくいですが…このリム、指で触ってわかるくらいのリムが摩耗していました。(『黒い部分』がもともとのリムの厚み、シルバーの部分がブレーキパッドにより摩耗して薄くなっているリムです。)このリムの摩耗により、新品のブレーキパッドに交換しても『リムとパッドの隙間の距離』がそれなりにある状態(ある程度ブレーキが摩耗している状態と同じ)になってしまうため通常よりも早く『制動力が発生しないパッドとリムの距離』になってしまい、ブレーキパッド交換のサイクルが早くなっていたようです。

リムがこのような状態になってしまうと根本的な修理の方法としては『リム交換』になります。(「パッドにワッシャーを挟む」のような応急処置的な方法もなくはないですが、あくまでも応急処置なので…(^^;))また、このようなリムを使い続けると「ブレーキパッドの交換サイクルが早くなる」だけでなくと『リムの破断』(写真はこちら)がおきより重大な事故にも繋がる可能性もありますので同じような症状がある場合は一度自転車店で確認してもらう事をお勧めします。




スポーツバイクの『変速調整』をしようかな…と思っている方へ…!

以前に書いた記事ですが…最近、お問い合わせ&修理が多いため再掲します!(^^;)

これから『スポーツバイクの変速調整』をやってみようかな… と思っている方は(「取付作業」ではなく「調整」です。)
変速調整をする際に




写真矢印部分のフロント&リアディレーラーの調整ネジは基本触らない方が無難です!この調整ネジを触って作業をすると『変速調整』が泥沼状態になる可能性が高くなります。(^^;)

この『泥沼状態』。私の勝手なイメージだとスマフォとかパソコンで『アプリやソフトの設定変更』するつもりが『本体の初期設定変更』しちゃった!!」をみたいな感じの『泥沼化』です。(「そこまで触る必要はないよね」的な??(^^;)
このため自分で『変速調整』をする場合はまず『アジャスティングボルト』での変速調整(を参考にしてみてください。)をしてみて、それでもダメな場合は様々な要因が考えられるのでとりあえず『自転車屋』さんに持っていくようにしましょう!




スポーツバイク、軽快車(ママチャリ)、電動アシスト付き自転車問わずおススメの『簡単メンテナンス』!

自転車引渡の時や防犯登録の際に聞かれる事の多い
『メンテナンスって何をしたらいいですか?』
と言う「質問」。
「メンテナンス」と一口にいってもたくさんありますが、その中でも店長的に『このメンテナンスは簡単なので1~2週間に1回くらいのペースで行うといいですよ!」と言うこちらのふたつ…

1.「自転車の掃除!(水と洗剤を使ったしっかり洗車の方が理想ですが、とりあえず乾拭きでもいいです!)」

2.「空気を入れる(できれば軽快車も一週間に1回、スポーツバイクは乗車前に入れてほしいけど…(^^;))」

どうです?「作業」としては誰でもできるはず!!この2点、簡単なのになぜおススメかと言うと…

『掃除』 
これはパーツに付着している汚れを拭き取る事により「パーツの消耗・劣化」を抑えるだけでなく「掃除と共に自転車の目視チェック」することにもなり「フレーム・パーツの故障・破損」等のトラブルを早期に発見することができます。このように書くとスポーツバイク初心者や軽快車(ママチャリ)・電動アシスト付き自転車を使用されている方は「自転車のパーツは良くわからない…」と思われるかもしれませんが「よくわからないけど、見た感じここパーツはこれでいいのかな…??」ぐらいの認識・確認で大丈夫です。掃除をして気になる箇所が見つかった場合は購入店に持っていき確認してもらいましょう。(費用は発生するかもしれませんが…)

『空気を入れる』 
これは「軽快に走れるようになる」
と言う効果はもちろん。『空気圧不足によるタイヤサイドのひび割れ』『空気圧不足によるチューブ揉まれパンクの』『空気圧不足のによるリム打ちパンク』が起きにくくなる効果があります。実際、お店で行うパンク修理の6割くらいは上記のパンク修理だとイメージもありますし、こまめに空気を入れておくと言うのは皆さんが思っている以上に『パンクリスクの軽減』に効果があると思われます。

ちなみによく言われる基本整備のひとつである注油』
ですが今回は「大変なしっかり洗車」ではなく「簡易的な拭き掃除」と言うことから

 『自転車の掃除』⇒『注油するかしないかをチェーンを確認!』⇒『必要があれば注油』

と言う流れになると思うので『注油』は入れていません。ただし、『水や洗剤をつかったしっかり洗車!』をした場合はチェーンや駆動部分が脱脂されているためしっかりとチェーンや駆動部分には『注油』するようにしましょう!

以上。「簡単メンテナンス」のご紹介でした!
とにかく「空気」だけはこまめにいれましょうね…(^^;)




 

ブレーキの遊び(引きしろ)の話。(シマノ スラム カンパのブレーキクリアランス値)

『ブレーキレバーの遊び(引きしろ)』。知り合いの自転車をのせてもらった時に『おお!?ブレーキタッチが自分と違う…』と思うことありませんか?この『ブレーキレバーの遊び』人それぞれの好みがあるようで比べてみると結構面白かったりしますが、一応3大メジャーメーカー(シマノ、カンパ、スラム)には基準が設定されています。その基準となるのがこの

『リムとブレーキシューの距離(クリアランス)』

です! 写真が小っちゃくてすみません…(^^;)
このクリアランスの数値ですが新しめのディーラーマニュアルと睨めっこしたところ
下記の数値のようです。

シマノ 1.5-2mm
SRAM 1-1.5mm
カンパ 1mm

ブレーキ調整やパッド交換の際に参考にしていただければと思います。あと、シマノユーザーでクリアランスが1mmくらいまた1mm未満(超カツカツ!!のブレーキタッチ)の方がいらっしゃいますが遊び量(引きしろ)が少ないからと言ってブレーキが効きが良くなるわけではありません!「急なタイヤロック」等『転倒の確率』も通常よりも上がりますのでやはりブレーキは『適正な遊び量(引きシロ)』で使用することをお勧めします!

ちなみに私が使用しているPROPELのスピードコントロールブレーキの数値は『1-1.5mm』だったのですが実測したところ

『2mmでした…(しかもパッド交換したばかり!(^^;))』


ブレーキ効き始めの位置はこんな感じになります。一応、ずっーとこの「引きシロ」で自分なりの理由はあるのですがこんど直しておきます…。(^^;)




内装三段ギアのギアチェンジができなくなった時…。



一般車や電動アシスト付き自転車に多く採用されている『内装三段ギア』。ギア機構が後輪ハブ内に組み込まれているため「衝撃による破損」や「雨など湿気にようる故障」が少ないはずの「内装三段ギア」なのですが時々「ギアチェンジ」ができなくなくなった!!(変速レバーが動かせない!)と言う症状で修理を受けることがあります。
その原因の多くはこちら…

雨風、湿気による変速ワイヤーの錆!

そう!ギアの機構は大丈夫であってもギアの変速操作をするための変速ワイヤーが錆びてしまい変速操作ができなくなってしまうのです!

特に電動アシスト付き自転車の場合、アシスト機能をより効かせる(体感する?)ためかギアを「3(一番重いギア)」にしたままの方が多くよりインナーワイヤーが錆で固着してしまう事が多いようです。
修理の方法としては「シフトワイヤーの交換」になりますのでお近くの自転車屋さんへ修理へお持ちいただければと思います。
ちなみに交換作業に特殊な工具は必要ありませんが外装変速ワイヤーと違い「インナーワイヤーとアウターケーブルがセットになっているワイヤー」で長さや種類が何種類もあるため(しかもメーカーや内装ハブによって種類が違う…(^^;))ご自身で作業される場合は「長さ」や「種類」を良ーく調べてからワイヤーを購入して交換をしましょう!




何故「パンク修理」は覚えておいた方がいいのか。


スポーツバイクを購入した後、
最初に覚えておきたい修理の定番「パンク修理」。サイクリングの最中にもっとも起きる可能性が高いトラブル『パンク(flat tire)』に対処できるようになっておきたいと言う事はもちろんですが「パンク修理(前後輪)」の方法(スポーツバイク)を覚えておくと
タイヤ交換の仕方
チューブ交換の仕方
と言う別の作業も同時に覚える事ができるからです。
また、それだけではなく輪行(前後輪タイプ)の仕方』を覚えようとした時に必ず覚えなければならない
前後輪の着脱の仕方
クイックレリースレバーの取扱方法(固定方法等)

も覚えることができます。
このように「パンク修理」には『一粒で2度おいしい』どころか『4度くらいおいしい』効果??w がある修理(作業)なので覚えていない方または苦手な方はしっかりと『パンク修理』を覚えることをおススメします!
当店でも「暇な平日」や「朝サイクリング」の最中、「土日でも暇な時間」であれば「パンク修理の仕方」についてレクチャーすることも可能ですのでお気軽にお問い合わせください。(他店購入の自転車もご相談にのりますよ!)




ドロップハンドルの規格の話。




「ハンドル交換をしようかな…」と思ってカタログを見ると様々な数値が記載されています。今回はその数値についてざっくりと説明してみたいと思います。
クランプ径

「ステム」を取りつける部分の「直径」を表す数値です。様々なサイズがありステムのクランプ径とハンドルのクランプ径が合っていないとハンドル交換ができません。
「ハンドル交換」の際は必ず『ステムのクランプ径サイズ』を確認し「現在使用していうステムと同じクランプ径のサイズのハンドルバー」を購入するか、「購入するハンドルバーと同じクランプ径のサイズのステムも同時購入(この場合、購入するステムは現在使用しているステムの互換性(特にコラム径、角度、長さ)を要確認。)」するようにしましょう。参考までに下記に一般的サイズの種類を記載しておきます。

35.0mm 数年前から出てきた極太サイズ。わりとニッチなサイズですが、31.8サイズのハンドルバーよりも剛性感を求めるユーザのために作られたようです。 ロードメーカーで言うと『DEDA』が有名です。
31.8mm 最近の定番サイズ。「MTB」、「ロードバイク」、「クロスバイク」問わず多く使用されています。ここ2、3年でロードバイク完成車についてくるハンドルバーはほぼこのサイズになっています。
31.7mm ハンドル・ステムメーカーとして有名な『DEDA』で採用されている独自サイズになります。定番サイズの『31.8』と『0.1mm』しか違わないですがその『0.1mm』が走行中におけるハンドル脱落やハンドルの固定不良、ステムクランプ部の破損の原因になることもありますので『DEDA』のハンドルバーを使用する際は『DEDA』のステムを使用しましょう。
26.0mm 今でも現役ですがちょっと前のロードに多く使われたサイズです。 クイルステムを使用している方にはまだまだ現役です。ビジュアル的に『クロモリ』フレーム等の細身のフレームとの見た目の相性はばっちりです。
25.8mm 昔のITM規格。倒産する前のITM社のステムやハンドルバーの規格で、現在は商品としては流通していないはずの規格です。(オークションや店舗ストックは除く)上記の『31.7mm』規格と同じにようにロードステムの定番『26.0mm』と『0.2mm』しか違わないですが、こちらもちゃんとメーカー揃えないとあぶないため手に入りにくいとは思いまうが旧ITM同士で使用しましょう。
25.4mm トラックバイク用のハンドルやちょっと前のMTBやランドナーやに多く使われていたサイズ。最近ではエントリーモデルのクロスバイクにも使用されています。このサイズ。注意すべき点は同じクランプ径『25.4』サイズであっても『ハンドルのにぎり径(ブレーキ・変速レバー取付部)』『22.2mm(主にフラットハンドルバーと一部のブルホーンバーに多い径で(MTB・クロスバイク・軽快車用のシフト・ブレーキレバーと一部のロード用ブレーキレバー)』『23.8mm(主にドロップハンドルバーとブルホーンバー に多い径でロード用ブレーキ・変速レバー等)』と2種類存在します。特に『ブルホーンバー』に交換を考えている方は「ハンドルバーと使用しているレバーとの互換性」を気を付けるようにしましょう。
ハンドル幅

文字の通り「ハンドルバー」の幅を示す数字で基本的には「mm」表記(「400」や「420」と言う表記の仕方)ですが、メーカーによっては「cm」表記(「40」や「42」と言う表記)だったりします。そして、この「ハンドル幅」、最近ではそうでもないのですが「ハンドル幅の基準」が表記が2種類あり
ハンドルバーのブラケット装着部の「中心」から「中心」で表記する「芯~芯(C-C)」

ハンドルバーのブラケット装着部の「外側」から「外側」で表記する「外~外(O-O)」

の2種類の表記があります。
上記の写真をみていただくとイメージがわきやすいかと思いますが「芯~芯」と「外~外」では長さを測る基準が違うため「ハンドル幅」の数値が同じであっても「実際のハンドル幅の長さ」は違うモノになります(「外~外」のハンドル幅の方が同じ数値でもハンドル幅が「狭い」です)ざっくりですがハンドル幅「400(芯~芯)」は「420(外~外)」ぐらいなイメージです。
最近では「芯~芯」表記が多くなっているため、以前に比べれば間違いにくくはなっていますが有名なメーカーの「DEDA」は「外~外」なので要注意です。
このため、ハンドル購入を考える際は「交換するハンドルの表記」と「現在使用しているハンドルバーの寸法」は一度照らし合わせて確認しておくことおススメします。
また、「ブラケット取付部幅」と「下ハンドル部の幅」が違うハンドルバーというのありますので注意しましょう。(「ブラケット取付部」が狭く「下ハンドル」が広い、正面から見ると「ハ」の字のような形のモノ。有名メーカーで言うと「3T」)

※下ハンドルが狭く見えるのは写真の撮り方のせいです。(^^;)
この「ハ」の字型のハンドルバーの場合、ハンドル幅の表記されている数字の多くは「下ハンドルの幅」が記載されており、たとえば「400」と言う数値が記載されている場合「400」は「下ハンドルの幅」で「ブラケット取付部」の幅は「400」よりも狭くなりますので「ブラケット部を同じ幅」にしたい場合は注意しましょう。(おおよそ「380」~「390」くらい)

次に「ハンドル幅」を現在使用している「ハンドル幅」より「狭く」したり「広く」した場合どのような感じになるか個人的な感覚にはなりますが記載したいと思います。
ハンドル幅が現在使用しているものよりも狭くした場合 シッティングでの「上り」の際に脇をしめるような上り方がしやすくなります。また、平坦時も身体をすぼめることがしやすくなり「空気抵抗」が減っているように思える??。反面、体格に対して極端に狭くするとハンドリングがクイック(少しのハンドル動作で車体に挙動がでてしまう)な感じで「下り」や「ダンシング」「路面状況が悪い箇所」での「自転車の挙動」を安定させにくくなりました。
また、ハンドル幅が狭くしたあと、ブレーキ・シフトワイヤーのカットをしない場合、従来よりもワイヤーの長さが余ってしまうためハンドル回りの見た目がごちゃごちゃします。(性能には反映しないと思いますが)
ハンドル幅を現在使用しているものよりも広くした場合 シッティング時や平坦時に脇をしめては乗りにくい感じになります。ただ、
ダンシングの際にハンドルは降りやすく、下りや悪路の際に自転車の挙動をコントロールしやすくなりました。
また、ハンドル幅を広くするとブレーキ・シフトワイヤー共に従来よりも長さが必要になるため、場合によってはワイヤー交換が発生します。
最後に完成車の適応身長サイズで採用されているハンドル幅を書くと(グラベルロードは除く
身長150cm~160くらい 360~380mm
身長165cm以下の方 約380~400mm
身長165cm~175cmの方 約400~420mm
身長175cm~の方 420mm~
と言う感じです。「好み」「仕様用途」「個人の考え」等によって上記のサイズに当てはまっていない人もいらっしゃいますが、個人的にいままで380mm~440mmで試行錯誤した結果としてはあまり極端なサイズを使用しないのがやはり無難です。グラベルロードに関しては悪路も走ることから広めのハンドルバーを選ぶとバイクは扱いやすいような気がします。
ドロップ値

上ハンドルと下ハンドルの落差を表している数値です。
この数値が大きいほどブラケットポジションから下ハンドルを持ったポジションの前傾姿勢の差が大きくなります現在使用しているハンドルバーの値と比べた際に
数値が大きくなる場合 
下ハンドルを持った時のポジションが交換前のポジションよりも前傾の深いポジションになります。
数値値が小さくなる場合 
下ハンドルを持った時のポジションが交換前のポジションよりも前傾が浅くなります。
つまり。基本的にはドロップ値が大きいハンドルに交換すると「深い前傾ポジション」を維持し続けることになるのため「姿勢の維持のための筋力」と「身体の柔軟性」がないとつらくなります。ハンドルの形状によっては下ハンドルの手前部分を持てばサドル~ハンドル間の距離が短くなり、多少は前傾姿勢が維持しやすくなることもあります。(そのかわりブレーキレバーが握れなくなりますが…)
リーチ値


ドロップハンドルのフラット部分からブラケット取付部までの距離を示します。最近はショートリーチ(約70mm)ぐらいモノが流行っているようです。
現在使用しているハンドルバーと交換するハンドルバーのリーチの値を比べた時に

数値が小さくなる場合 フラット部分からブラケット部分へのポジション移動距離が短くなります。(ポジションチェンジしやすい?)また、サドルからブラケット部の距離も短くなるためブラケットポジションは今まで使用していたハンドルよりも手前にくることになります。また、短いリーチのハンドルバーはハンドリングがクイックになる傾向があります。
「ハンドルのフラット部位置は変えずにブラケット部のみちょこと手前に持ってきたい」と言う時に現状使用しているハンドルバーよりリーチの短いハンドルバーに交換するとちょうどいい感じになるかもしれません。(ハンドルバーの形状によってそうならない時もあります。(^^;))

数値が大きくなる場合 フラット部分からブラケット部分へのポジション移動距離が長くなります。また、サドルからブラケット部の距離も長くなるためブラケットポジションが今まで使用していたハンドルよりも遠くなります。ハンドリングは普通。

この「リーチ」地味に悩みどころでして…個人的に現状70mmのショートリーチのハンドルバーを使用していますが、最近、もうちょっとブラケット部を遠くしてもいいかな…と思ってはみたものの…「ステムを伸ばすべきか…うーんでもリーチ80mmくらいのハンドルバーに交換するとブラケットポジション時に腕を折りたたみやすくエアロフォームはし易いような…でも、ハンドルバーの形状が気に入っているのでどうしょう…」てな感じで絶賛悩み中です。(^^;)

以上 ハンドルの規格の話でした。あとドロップハンドルに関しては形状(シャローとか…アナトミックシャローとか)と言うもう一つ「悩みの種」のがあるのですが…それはまた気合が充電できたら書いてみたいと思います。(なにせステムの話を書いてからはや2年…w)

自分で使っていて値段・形状などで一番気に入っているハンドルバー。