とりあえずやってみよう!ロードバイクのリアディレーラーの変速調整


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前回に引き続き変速機の簡易的な修理『ギアが軽くならない、ギアが重たくならないという状態』の調整方法です。ただし、こちらの修理方法で調整がうまくいくのは転倒などで『ディレーラーハンガーが曲がっていない状態』でかつ『変速ワイヤーに『錆』や『破損』が見受けられない』と言う状態です。『ディレーラーハンガー』が曲がっていたり、シフトワイヤーに『錆』や『破損』が見受けられる場合は調整できないことが多々ありますので自転車屋さんに持っていくことをお勧めします。
さて、調整方法ですが今回も修理方法で調整する箇所は1か所!矢印で示している『後の変速機のケーブルアジャスティングボルト』です。こちらのダイヤルを前回と同じように『回す』だけなのですが、その際に…
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けっして、『矢印のネジ』はよほど変速調整に自信がある方でない限りは触らないでください!大抵『泥沼化』します。w
では、調整方法です。
まず、リアホイールがちゃんとフレームに対して真っすぐ装着(クイックが緩んでいないかも確認)してあるかを確認してください。『輪行』等車輪を外した際に稀にホイールを『斜め』に装着してしまったり、クイックレバーの取付強度を弱く装着すると変速が上手くいかないことがあります。
次にメンテナンススタンド等に装着した状態でクランクを回しながら後ギアの変速レバーを1段分ギア操作します。(軽いギアへの変速操作)
後のギア変速が『軽いギアに変速しない』または『変速はするがガチャガチャ音がする』場合
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ケーブルアジャスティングボルトを『反時計回り』に少しづつ『変速する』または『音が鳴りやむ』まである程度(3~4回転程)回してください。
ただし、回し過ぎると…
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上記の写真の『ケーブルアジャスティングボルトの内側部分』が後ろの変速機から取れてしまう事がおきるため、数回調整して上手くいかない場合はお店に持っていくことをお勧めします。
逆に後のギア変速が『重たいギアに変速しない』または『変速はするがガチャガチャ音がする』場合
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後ギアの変速レバーを1段分ギア操作し(重いギアへ)このケーブルアジャスティングボルトを『時計回し』に少しづつ『変速する』または『音が鳴りやむ』まである程度(3~4回転程)回してください
※上記の調整をし変速した後のガチャガチャ音がなくなれば基本的に全てのギアの変速がスムーズに動くはずです。この調整をしても『変速が上手くギア』と『上手くいかないギア』がある場合ですが、見た目は真っすぐでも『ディレーラーハンガーの曲がり』や『ワイヤーの劣化』などの原因も考えられます。その場合は自転車屋さんに持っていくようにしましょう。また、イベント等で発生した場合はサポートライダーに相談するか、メカニカルサポートブースがある場合は持ち込んで修理してもらうようにしましょう。
後ろギアの『変速不良』『ディレーラーハンガーの破損』や『リアディレーラーの破損』、最悪『落車』に繋がります。自身で調整するかお店に持ち込む等をして早めに解消しましょう!

再利用可能なケーブルエンドキャップ!

とりあえずやってみよう!ロードバイク 変速調整(前変速機簡易調整) ※2018年6月追記



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ロードバイクの変速修理でお持ちいただく中に『前のギアが変速しない』または『アウター(前ギアの重たい方のギア)に変速し、リアのギアを一番重いのギアにするとチェーンが前の変速機に接触してしまう』と言う症状でお持ちいただくことが多く見受けられます。
この際に様々な原因は考えるられるのですが、その中でも一番多い原因が『前の変速機のワイヤーを指定の位置まで引っ張り切れていない』と言う状態。
この場合、比較的簡単にまた工具を使用せずに修理が可能な場合がありますので今回はその調整方法について書きたいと思います。
FD-R9100、FD-R8000、FD-R7000に関してはこの記事の『ケーブルアジャスター』を使用しての初期伸び調整ともうひとつこちらの操作でも調整は可能です。
作業としてはひとつだけです。まず、最近のワイヤー内蔵タイプのフレームの場合

上の写真にるようなパーツ(ケーブルアジャスター)がフロントディレーラーのワイヤー上にあるはずなので探してください。(左の変速レバーから出ている細めのアウターワイヤーがシフトケーブルです。(太い方はブレーキワイヤー))また、このパーツがないインナーワイヤーが外に出ているタイプのフレームであった場合
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上の写真のようにフレーム本体にケーブルアジャスター(矢印でしめしているパーツ)が装着されているはずです。それもない場合はとりあえず自転車屋さんに持っていき確認しましょう。
修理(調整の仕方)は簡単です。ただ、その前に…
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前の変速機のこの2本のネジは変速調整に自身のある方以外は触らないでください。このネジを調整すると大抵泥沼化します…(^^;)
さて、調整方法ですが『ケーブルアジャスターを回してください!』ただそれだけです。ただし、ケーブルアジャスターの装着の向きによって回し方が『時計回り』と『反時計回り』と変わってしまうため確認しながら回しましょう。
※ダイヤルを回して前の変速機の羽部分が外側に動いたら正しい方向に回している証拠です。
(フレームに装着されている『ケーブルアジャスター』は反時計回りです)
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ケーブルアジャスターの『メモリ部』が伸びていればちゃんとワイヤーを引っ張っていることになります。2枚目写真が初期状態、3枚目がワイヤーと引っ張った状態です。『矢印』のところを見ると「ケーブルアジャスター」と「メモリの位置(線)」に変化があります。(距離が伸びている)
この作業の際にメンテナンススタンドなどに自転車を固定しクランクを回しながら作業すると変速していく状況がわかりやすいため作業がはかどります。
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ちなみに写真の自転車は『時計回り』でした。また、ケーブルアジャスターが回せない場合は固着している可能にあるため
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上の写真のように右手でケーブルアジャスターを回し、接続されているシフトワイヤーを左手でトモマワリしないように固定してあげると回しやすくなります。
これを『変速しきるまで回す』『前変速機の接触音が鳴らなくなるまで回す』と作業終了です。
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ただし、引っ張って調整できる量にも限界があるため、限界まで(どのダイヤルも『MAX』の表記がされていると思われます。)調整しても状況が改善されない場合は『ワイヤーを張りなおす作業』と言う経験が必要に作業になります。過去にその作業をした事のない方は自転車屋さんに持っていた方がいいでしょう。
また、あまりない事例ですが『前ギアが重たいギアから軽いギアに変速しにくい』場合はケーブルアジャスターを今まで説明した作業の『逆回し』をしていただければ軽いギアに変速しやすくはなります。(ただし、今度は重たいギアに入りにくくなる可能性もあります。)
以上が前ギアの簡単な変速調整の仕方です。出先でのトラブルシューティングのためにも数回自宅で練習しておくと安心ですね!(いじっていてわからなくなるパターンも多々あるため何回かは自宅で必ず練習しましょうね!(^^;))




再利用可能なケーブルエンドキャップ!

ブリジストン スマートコントロールブレーキで気を付けた方がいいこと…

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昨日、下の子の『フライングボディプレス』攻撃により『腰』を破壊されたてんちょうです。w
本日あさいちで先生に『鍼』をお願いして、ある程度復活しましたがまだまだ予断はゆるされません(^^;)
さて、先日、ほぼ毎日フル稼働している我が家の『bikke2 b』の前ブレーキ(右のブレーキレバー)がほぼ効かない状態に…ブレーキパッドを見ても減ってはいるものの『ブレーキレバーの引きシロ調整』でどうにかなりそうだったので調整をして再度乗車。がしかし…
笑っちゃうくらいに前ブレーキが効きません。前後のブレーキを同時に使用すれば自転車の停止は可能ですが、初期の状態と比べると前ブレーキの効き(前ブレーキのみでしっかりと止まれるくらいの制動力でした。)が全然違います。
どうもこのスマートコントロールブレーキ、大雑把に言うと普通のキャリパーブレーキとは仕組み(リンク式)がまったく違うので、ある一定のところからブレーキシューがリムを押さえつける力がとたんに弱くなるような気がします。このため、ブレーキワイヤーを引っ張て、『引きシロ』をタイトにしてもブレーキは『効きにくい』ままになるようです。
ブレーキパッドを新品に交換してあげれば『ブレーキの効き』は元に戻りました(効かないままで使用しているとフロントブレーキの破損にも繋がりそうな気が…)ので、最近の『アンジェリーノ』シリーズ、『bikke2』シリーズ、一部のアルベルトシリーズを使用されている方で『最近、ブレーキが甘いかな…』と思われる方は前ブレーキのシューを交換してみた方がいいかもしれません。





自転車の異音


諸事情により昔の画像流用ですみません。w
さて、自転車に乗っていると必ず一度くらいは体験する現象が『異音』。この『異音』、『どの箇所』からなっているかを把握すれば自身で修理が可能だったり、自転車屋に持ち込む際に『異音箇所』を伝えることができるため作業がスムーズに進みます。『なんか変な音がする…』と思ったら、一度、下記のような手順で『異音が出る箇所』の見当をつけてみましょう。

まずは写真のように自転車を5つぐらいのエリアに分け、どのエリアから音が鳴っているのかを判別します。
次に異音がどんな感じで鳴っているかを聴きます。
・『何か』が『何か』に当たり一定のリズムで発生しているような『接触音』
例:『カスッ…カスッ…』『カツ…カッ…』『ズリッ…ズリッ…』『カリカリ…カリカリ…』など
金属がねじれている時に発生するような『きしみ音』
例:『キリキリキリ…』『ミシミシミシ…』など
さらにその音が金属から出ているような音(響くような音や高音)なのか、プラスティックやゴムのみたいな音(鈍い音や低音)なのかよく聞いてみましょう。
その音がどのような時に鳴っているのかを確認しておきましょう。『座って漕いでるのみ』『立ち漕ぎの時だけ』『ペダルに大きな加重がかかっている時(坂道を上っている時や向かい風の中を漕いでいるとき等)』『乗車時だけでなくメンテナンススタンドでクランクをまわしていも鳴る』等できる限り異音が発生する状況を把握しておくと問題個所の判断が付きやすくなります。
この4点を目安に過去の事例から判断したり、現品を確認してみたりして『異音の箇所』を特定し修理する事になります。

たとえば
 ②の前ブレーキ・前輪周りから 特に前ブレーキのあたりから
 『カスッ…カスッ…』と一定のリズムの『接触音』
 プラスチックやゴムのみたいな音(鈍い音や低音)
 前輪を空転させても聞こえてくる。
と言う場合、考え方として
1.場所的にブレーキ、フロントフォーク、ホイール、タイヤが怪しいが『前ブレーキあたりから音』と言う事で異音の前ブレーキ、または前フォーク部が異音の可能性が高い2.②の接触音の周期が一定のリズムと言うところから『タイヤ』または『車輪』が回っている状態で『何か』が『何処か』に接触している可能性が高い
3.③の『プラスチック』や『ゴム』が接触しているような音と言うところから『ブレーキシュー』または『タイヤ』』が『ホイール』、『フロントフォーク』、『スピードセンサー」等に接触している可能性が高い
4.空転させていても異音が発生していることから『タイヤ』に刺さった異物が地面と接触して異音を発生させている可能性はなし
となり『ブレーキシューがリムに接触している』または『フロントフォークにタイヤが接触している』もしく『スピードセンサーがタイヤ等に接触している』と言う感じで現象を判断することになります。
以下は5つに分けた箇所でよくある異音の例です。参考にしていただければと思います。
①ハンドル周り
よくある事例がハンドル周りから聞こえる『ミシミシ』『キシキシ』音が聞こえたりします。原因としては『ヘッドパーツのベアリングのグリス切れ』『ヘッドパーツ周りのグリス切れ』『ステムネジ部のグリス・アッセンブルルブ切れ』『適正トルク外のネジ部締め付け』等が考えられます。
修正作業としては『各部をグリスアップまたはアセンブルグリスをねじ部に添付後、適性トルク(トルクレンチにて)で取り付け』等を行います
②前ブレーキ・前輪周り
よくある事例が一定周期で『カチッ…カチッ』や『シュッ…シュッ』と言う音が聞こえたります。
原因としては『前ブレーキのリムへの接触音』『前ブレーキシューに刺さっている金属片のリムへの接触音』『サイクルコンピュータのマグネットとセンサーの接触音』『前輪の固定不備からくる異音』等が考えられます。
修正作業としては『前ブレーキのセンタリング調整』『前ブレーキシューの掃除』『センサー部の位置調整』『前輪の固定方法(特にクイックレバー締め付け具合)の確認』等を行います。
③クランク・前変速機・BB周り
よくある事例が一定周期(ペダルを踏みこんだ時)で『カチッ…カチ』や『ペダル裏からコツ…コツ』と音がなったり、振動がペダルを通して足に伝わる感じたりする事があります。
原因としては『前変速機へチェーンの接触』『BB取り付け部(取り付けネジ部)のグリス切れ』『圧入式BBのベアリングとクランクの接触時の異音』『クランク・BBの取り付けのゆるみ』『ペダルベアリング部のグリス切れ』『前変速ワイヤーのタイヤ等への接触音』『クランクに取り付けられたサイクルコンピュータのケイデンスセンサーとマグネットの接触音』等が考えられます。
修正作業としては『前変速機の変速調整』『BB部のタップ切り直し後にグリス添付をし再装着またはBB交換』『BB・クランク部の増し締め』『』『前変速機のワイヤーがタイヤ等に接触していないか確認』『ペダルのグリスアップまたはペダルの交換』『マグネット・センサーの位置調整』等を行います。
④サドル・後ろブレーキ回り
よくある事例が一定周期(サドルに座っているときのみ)で『カチッ…カチッ』や『シュッ…シュッ』や『ミシミシ』『キシキシ』と言う音が聞こえたりします。
原因としては『サドルレール部の破損・ゆがみ』『シートポストやぐら部分の変形』『リアブレーキのリムへの接触音』『リアブレーキシューに刺さっている金属片のリムへの接触音』等が考えられます。
修正作業としては『サドル交換』『シートポスト交換』『ブレーキのセンタリング調整』『ブレーキシューの掃除』等を行います。
⑤後輪・後変速機回り
よくある事例が一定周期の『カチッ…カチッ』や『シュッ…シュッ』と言う音や後変機回りからの『ガチャガチャ』音や『キュルキュル』『カン!カン!』と言う音が聞こえます。
原因としては『フレーム後方につけるタイプのサイクルコンピュータのマグネットとセンサーの接触音』『リアホイールのガタからくる異音』『スプロケットプロテクターの変形、破損による接触音』『リアディレーラーの変速不良』『ディレーラーハンガー変形によるりとリアスポークの接触』『後輪の固定不備からくる異音等が考えられます。
修正作業としては『マグネット・センサーの位置調整』『ハブ調整』『スプロケットプロテクターの交換または取り外し』『後変速機の変速調整』『チェーン、後変速機への注油』『ディレーラーハンガーの交換または曲がり修正』『後輪の固定方法(特にクイックレバー締め付け具合)の確認』等を行います。

以上が、よくある異音への対処例ですが『自転車のフレーム』は中が『空洞』のため『音の反響』がしやすく『音が発生している箇所』とは全然違う箇所が原因で『え!?こんなの事が原因!?』という事もあり、『異音の解消』を言うのは、かかるときは非常に時間がかかる修理でもあります。
ある程度、『異音の箇所』に目星をつけ、自転車屋に修理に持っていく方法がお勧めなのですが、サイクリングやサイクリングイベントの途中に異音が出た際に修理スタッフがいないことも多々あると思います。その際に上記の内容を思えておくと、異音個所の特定がしやすくなり修理可能なこともありますので覚えておくといいかもしれません。

このほか初心者の方におススメのメンテナンス記事はこちら

実は困ったときにこそっと読んでるおすすめのメンテ本です。




飛行機輪行の際の輪行袋への収納

これからの夏休みシーズン、飛行機輪行に初挑戦と言う方もいらっしゃると思います。昨日の『段ボール収納』の方が自転車の保護という点では安心なのですが、到着先での段ボールの置き場所や廃棄の手配、レンタカーを使用する場合は車内の収納スぺース等によっては『段ボール』を使用するよりも『輪行袋』を使用した方がいい場合があります。
収納方法としても『普段の輪行の仕方』と変わらないため、輪行したことのある方でしたら保護材を巻き付けるだけなので比較的簡単に収納する事が可能です。
(写真は過去の写真を使用しているので自転車が時々違っています。m(__)m)




最初に書きましたが輪行袋への収納の仕方は通常と変わりありません。フレーム、チェーンリング、スプケット部分をきちんと養生することが重要です。また、輪行袋のタイプですが個人的には『前後輪外しタイプ』で『ひっくり返してハンドルとサドルで自立するタイプ』が比較的安定感があり収納もしやすいのでお勧めです。私が使用している輪行袋は『MARUTO ツアーバックスマート』 と言うものです。(お近くの人はお店で注文してね。w)

 

また、本来は『エンド金具』は使用しなくてもいいのですがフレームの損傷を防ぐためとチェーンが輪行袋でバタつかないように私は使用しています。


ダンボールの時と違って、リアディレーラーも外しておいた方安心です。私の場合はウェスにくるんでフレームにくくりつけてしまいます。あと、なぜ『MARUTO ツアーバックスマート』をお勧めするかと言うと

こんな感じで付属のS字フックと大きめな輪ゴムで本体と前後ホイールを固定します。これが三か所止めると輪ゴムで簡単な割には確実に固定してくれます。


最後に外側からさらにプチプチと段ボールで補強して完成です。この状態でタクシーの運転手さんに荷室のドアの攻撃で数回挟まれましたが無事でした。w

あと、最近増えて来ている電動変速を使用している方の場合ですが

使用している『変速システム』が『電動』のため輸送中に変速スイッチに何かが触れて誤作動を起こさないように『フレームから出ている電装ケーブル』を下の写真のように取り外した方が安心です。(写真は旧タイプの電動です。)

このときに使う工具名は『TL-EW02 Di2用プラグ挿抜工具』と言います。バッテリーを抜いておくと言う方法もありますが、飛行機会社によっては取り外したバッテリーに最初に付属されている『端子キャップ』を装着しておかないと搭乗できないと言う話も聞いた事があります。(詳しくは航空会社にご確認ください。)また、内装バッテリーの方の場合は外しようがないため(手間暇かければ外せますがやる人は99%いないでしょうw)この方法が誤作動を防ぐ確実な方法だと思われます。ただし、工具を忘れると変速できなくなるため、必ず持ち忘れのないようにしましょう!


気になる方は『ディレーラーハンガー』のスペアも持っていきましょう。
以上が輪行袋で飛行機輪行する際の収納の仕方です。写真に載っている『養生用の白い筒』ですが自転車屋さんに行けばあればおそらく無料でもらえると思います。
『飛行機輪行』は慣れると自転車で走るフィールドが今までの比ではなく広がり、日本だけでなく海外を自分の自転車で走ることも可能になります。いきなり、海外はハードルが高いと思いますが海外に比べれば荷物を丁寧扱ってくれる国内線でこの夏、飛行機輪行に挑戦してみるのはいかがですか?





飛行機輪行または自転車を配送する際の段ボールへの収納方法

ツールド沖縄のエントリーが昨日から始まっていますね。100kmクラス40オーバーはすでに定員のキャンセル待ち状態です。(友人は油断してエントリーできず…もう140kmしかないじゃんと愚痴ってました。w)

ツールド沖縄等の遠方の自転車イベントに参加する場合、飛行機で向かうことが多いと思いますが飛行機に自転車を乗せるには『何か』で梱包しなければなりません。今回はその中でも低コストで梱包できる『自転車納品箱』と『輪行袋』で飛行機輪行する場合の梱包の仕方を載せたいと思います。まずは第一弾で『段ボール編』です。(写真は過去記事からの抜粋のためパーツが古めなのは許してください。)

段ボール編

まず、自転車配送用段ボールですが、自転車屋さんに行けば納品用の段ボールを普通は貰えるはずです。この時、自宅まで持って帰るのは大変かと思いますが収納を楽にしたい場合『一番大きい箱』をもらってきましょう。一番は26、27インチモデルの電動アシスト車の箱。次が29インチMTBの箱(フレームサイズが大きいとなお良し)、あとは似たり寄ったりなのですが可能な限りフレームサイズが大きい自転車の箱を譲ってももらうのがベストです。

電動アシストの箱だとフレームサイズにもよりますが540ぐらいまでなら前輪とシートポストを抜けばそのまま収納可能な事が多いです。また、写真を見やすくするために梱包材を使用していませんが、実際は『ぷちぷち』などの梱包材を使用することをお勧めします。
収納方法ですが


①ペダルを外します。
ペダルレンチという工具を使用します。ペダルによっては六角レンチでも可能です。

②前後のタイヤの空気を抜きます。おそらく気圧の変化によるバーストはしにくいとは思いますが
手荷物預けの際にも係員さんに確認をされますし、何かあってもいやなので抜いておきます。
この事から現地に到着後すぐに自走される方はしっかりと空気が入るハンディポンプが必要です。(CO2ボンベは飛行機内に持ち込み(預けでも)は諸説ありますがやはり無理そうな感じです。また、チェーンオイルのスプレータイプも同じように持ち込み不可なため気を付けましょう。)


③前輪を取り外します


④前輪を外したフロントフォークの先にフォークエンドを保護するキャップをはめ込みます。この製品は自転車本体が商品として入荷するときについてくるものなので、スポーツ自転車を扱っているお店でモノがあれば無料で貰えるはずです。もしくは段ボールやプチプチで養生しても大丈夫です。


⑤外したフロントホイールにも保護用キャップをはめ込みます。こちらも自転車入荷時についてくるものなので無料で入手可能だと思います。もしくは段ボールやプチプチで養生しても大丈夫です。


⑥可能であれば後ろの変速機を取り外しておいた方がフレームの変速機取付部分(ディれーらーハンガー)が曲がってしまう等のトラブルを回避できるのでおススメです。

⑦もし、後ろの変速機を取り外すと取り付けるのに自信がない…と言う方は
前ギア内側、後ギアも内側(ギア比でいえば一番軽いギアの設定です。)にしておくと後の変速機が内側に入り込むのでトラブルのリスクは軽減できます。

⑧後ろの変速機を取り外さない場合は、後ろの変速機に保護用のキャップを取り付けます。これも無料で手に入るはずですが、キャップの形によっては取りつかない場合もあります。こちらもない場合は『プチプチ』等の緩衝材でリアディレーラー、スプロケットごと養生します。

⑨シートポストを取ります。その際に現在のサドルの高さを覚えておくためテープか何かで目印を付けておきます。

⑩前ブレーキのワイヤーを外しておきます。取り付けたままでも可能ですが、外しておくとハンドルを本体に固定しやすいと思います。

⑪ステムごとハンドルを取り外し、ハンドルを輪ゴムや紐などで固定すれば出来上がりです。
ハンドルだけではなくステムごと取り外しているのは再組立ての際に楽だからです。ハンドル、ホイールの固定方法ですが大きめ輪ゴムの方が箱内で動きにくいので紐よりもおススメです。


⑫箱に入れ、なるべく中で自転車が遊ばないように梱包材や荷物で隙間をなくすようにしてください。最後にペダル。クイックレバー、装備品の忘れ物がないか確認して(小さめの箱に全部入れておくいいですよ)蓋をしめましょう。
スペースがあればイベントで使用するジャージやシューズ、ヘルメット、フロアポンプを入れておくと当日『忘れた~!!』と言う心配が軽減されるためおススメです。







ASHIMA PCD のオイル交換をしてみた。

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オイル交換をしてみました。
ブリーディングの仕方はほぼAVIDとほぼ同じ方式。作業していて『おっととと』と感じたのは通常の油圧ディスクと違ってキャリパー内のみにオイルが入っているため強く注入してしまうとピストンが簡単に出てきます。
また、オイル注入口の蓋であるネジ部分にはOリング等がないため水道工事用の止水テープ等を巻いてから締めた方がいいかもしれません。一度、何も巻かずにブレーキレバーを握ったところオイルがにじみ出てきてしまい。ブリーディングやり直し…となりました。w
それ以外は説明書通りに行えば問題なさそうです。
あとはワイヤーの引きをなるべく軽くするためにちょっとした工夫などはしてみました。あとはお客様に感想を聞いてみます。(^_^;)








ディレラーハンガー

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リアディレーラーの取付部分になっているパーツの『ディレーラーハンガー』。
転倒したり、自転車を倒してしまったりした時に運が悪いとわりと簡単に曲がってしまいます。(^_^;)
曲がっただけなら『変速が上手くいかないな…今度修理に持っていこう』で済むのですが、その状態のまま、登り坂で一番軽いローギアに入れてしまうとホイールにリアディレーラー巻き込まれ、リアディレーラーごとハンガーがボッキリ…もしくはチェーンがスプロケットに噛みこみ車輪が回らなくなったりと走行不能なトラブル(ある程度の修理の知識があれば修理は可能な事もあります。)になることもあります。

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ハンガーが曲がるとこんな感じです。

もし、曲がってしまった場合、『3.4.5.6段あたりの変速がスムーズでなくなる』症状が発生することが多いので、転倒や自転車を倒してしまった後に上記のような症状が出た場合は一度確認してみるといいかもしれません。

曲がってしまっていた時の対策としては

1.目視でまっすぐになるように手で無理やり曲げ直す(そのまま、ディレーラーハンガーが折れるリスクはあります。)

2.ローギアを使わないように走る

3.ディレーラーハンガーを交換する。

等の方法があります。
1日で終わるサイクリングの場合はとりあえず『1』や『2』の方法でどうにか帰宅し、その後自転車屋に持って行って修理をするという方法がとれますが、それが難しいと思われる『日数がかかる長距離のツーリング』や『オフロード走るようなシーンがあるイベント(MTBだけでなくロードも)の場合は『スペアのディレーラーハンガー』か『エマージェンシーハンガー』を装備して走ると安心です。