『カシュー』とブレーキから音が聞こえたら気をつけましょ。

ブレーキをかけた際に『カシュー…』と金属がこすれるような音が聞こえる事ってありませんか?そんな時は車輪を外しブレーキパッドのブレーキ面を見るようにしましょう。上記の写真のようにブレーキシューに金属片がめり込んでしまっている事が多く、このまま使っていると金属片でリムを削っていくことになります。そのまま、気にせず乗り続けてしまうと最悪…

こんな感じでリムが破断します。特に通勤、通学で毎日自転車を使われている方は要注意ですよ。

あと、別件ですが…

『Mっく』の新商品の『チェロス』 ですが…これは『チェロス』じゃなくて『揚げパン』だよね… 『シナモンパウダー』より『きな粉』が欲しいです…








自主点検

まず、基本的にイベント前には自転車屋さんで点検してもらいたいのですが、日常生活ってなかなか忙しいモノで気が付く『明日、イベント当日じゃん…もう夜の九時だ…』と言う事ってありますよね…そこでそんな時の基本的な最低限の点検を書きたいと思います。(過去の記事の焼き直しなんですけどね…

①前・後輪の『クイックレリーズレバー』がちゃんと締まっておりかつ『CLOSE』と書かれている文字が見えているかどうか(参考記事)、または『車輪の取付ナット』がゆるんでいないか確認。
②各部にガタ(特に初心者の方はハンドル周りのガタに気付いていない事が多いように感じられます)を確認。ハンドル回りは前ブレーキをかけながら自転車を前後にゆすります。『ガタ』がある場合はハンドル廻りが『カクカク』と前後に動きます。次に軽く自転車を持ち上げて、ストンと自転車を落とし、落下音の感じがあまりにもおかしい場合(どこかに『ガタ』や『緩み』がある場合は『チェーン』の『ガシャーン』と言う音以外に変な音がする傾向にあります。)

③ブレーキシューの減り方、効き具合、ブレーキワイヤーのほつれ具合(2、3回ブレーキレバーをおもいっきり握ってみてください。ワイヤーやブレーキ本体に損傷がある場合はワイヤーが切れたり、本体が壊れたりするので乗車前に損傷個所がわかる場合があります。)を確認。

④前輪を内腿で挟んでハンドルを上下左右に捻り、動かないかどうかを確認

と言う方法です。
この4点以外にも点検確認する箇所はありますが、どうしようもない場合は最低限この4点を自主点検していただき(全部ではありませんが『重大な事故』に直接繋がりそうな事案を書き出しました)異常があった場合は、会場にあるメンテナンスブースや同行者、廻りの人、お店に電話等をして対処しましょう。(場合によっては『出走しない』と言う選択も入れましょう)

そして、もう一度書きますが、理想はイベント前に(パーツが壊れていた場合はパーツ取り寄せもあるので1~2週間前がいいと思われます。)自転車屋で点検してからのイベント参加です。









かなり前にも書きましたが…ブレーキワイヤーは切れますよ。

雨の中自転車を乗る機会が増えるこの季節。雨天時の走行はブレーキが効きにくくなるためブレーキを通常よりもも強く握る機会が増えるのですがそこで起きるの写真のトラブル。そう、ブレーキワイヤーの破断です。
前回記事を書いたのも6月で、やはりこの時期は上記の理由等からブレーキワイヤーが切れてしまうお客様が多いように思えます。『ワイヤー切れ』のトラブルを回避するためにも前回の記事で書いたような『ブレーキワイヤーの点検』をしていただくことと、『錆び』や『ほつれ』がなかったとしても2年毎の交換(今まで一度も交換したことがないと言う方もそこそこいらっしゃるようです。特に軽快車の方…)をしておくと安心です。(作業代金は1本¥1500~¥3000くらいです。)
切れた後では遅いです。定期的な『点検』『交換』をしていだければと思います。








駐輪レーンの車輪止めに注意(アシスト車)


外は雪降ってますね…昨日はフトンの中で『iphone』を使って更新しようとしていたらそのまま寝てました…
さて、何の話かといいいますとブリジストン等の電動アシスト車に付いているアシスト力を判断している『車速センサー』(上部の写真のパーツ)が、駐輪レーンの車輪止めの高さによって『車速センサー』が接触して変形または破損をする可能性があるそうです。ちなみに車輪止めとは…

 
こんな感じのやつですね。もし、センサーが変形、破損した場合はメインスイッチの『走行モードランプ』が点滅してお知らせしてくれるそうです。

参考までに車速センサー部の下端までの高さですが
20インチ 約19センチ
22インチ 約23センチ
24インチ 約26センチ
26インチ 約27センチ
27インチ 約30センチ
との事です。電動アシスト車のご購入を考えてられる方で駐輪レーン付駐輪場を使用する場合は一度確認していただければと思います。また、最近の子供3人乗せアシスト車の場合、タイヤ幅のサイズがやや太めの『1‐1/2』が採用されているタイプ(一般的なサイズは『1‐3/8』)が増えているのですがこちらも駐輪レーンに収まらない場合があるため、下記を参考に一度確認していただければと思います。
26x1‐3/8 約3.3cm
26x1‐1/2 約3.8cm
26x2.1(MTBでよくあるサイズ) 約5.4cm









Vブレーキシュー交換時の注意点 (スペーサーの順番)



時々持ち込まれてくる修理車の中で『Vブレーキ』のシューのスペーサーの『順番』『向き』が間違って取り付けられている方を見かけます。(もちろん、気付いた時は直してお渡ししてますよ~)
たしかにブレーキシューは自転車屋でなければ数多く交換しないので解りずらいと思いますが、『向き』を間違えると、ブレーキシューの角度が調整できると言う利点がなくなり、またシューの固定力が弱くなる場合もございますのでご自身で交換される場合は『順番』と『向き』に気をつけて交換をしましょう。


基本的には『シュー本体』 ⇒ 『半円の凹スペーサー(厚)』 ⇒ 『半円の凸スペーサー』 ⇒ 『ブレーキ本体』 ⇒ 『半円の凸スペーサー』 ⇒ 『半円の凹スペーサー(薄)』 ⇒ 『平ワッシャー』 ⇒ 『取付ナット』 の順番です。
ただ 『半円の凹スペーサー(厚)』 と『半円の凹スペーサー(薄)』に関しては『リム』と『ブレーキシュー』との距離によって、『厚』と『薄』を『入れ替える』があります。このため、『凹スペーサー』の順番は現物合わせで臨機応変に入れ替えていただいた方がいいでしょう。
※取り替え前のブレーキシューの順番通りにすればだいたい合うと思います。



問題の『向き』に関してですが『凹スペーサー』と『凸スペーサー』をアップで見るとこうなっています。そして、このスペーサー名前の通り『凹』と『凸』の形なので合わせる向きがあります。(私が勝手につけてますが…)


こちらが正解の合わせ方。凹部分に凸部分がちゃんと入っています。このおかげで自由に角度調整ができ、『トーイン調整』や『微妙なシューの角度調整』などができるのです。

こちらが失敗の例ですね。『凹』と『凸』がかみ合っていません。これでは『角度調整』が出来ないどころかきっちりとブレーキシューを取り付ける事が出来ません。また、ブレーキシューとリムの隙間も正しくなくなります。
『ブレーキシュー』と交換する際は以上の点に注意して頂ければと思います。あと、初めてのパーツを『分解⇒交換』をする際は『古いパーツを分解した順番通りに並べておく』 をしておくと交換する際に組付の参考になりおススメです。これはパーツの『分解⇒清掃』などをする時にも有効ですね~

おススメのメンテナンス記事等のまとめページはこちら

お値段はちょっと張りますがおススメのブレーキパッド。シマノ製よりも雨の日の制動力も高く、ブレーキダストもシマノに比べれると少ないです。(リムが汚れにくい) 次回からはシューのみ(4個セット定価1600円ぐらい)交換で済むため安くすみます。

Vブレーキシューの取付・調整はL字型のヘックスレンチよりも、こちらのタイプのヘックスレンチの方がリムへ押し当てながらシューの位置調整ができ軽い力で締め付けができるのでおススメです。

今日のお花

クレマチス 「写真提供:花咲ジジイ ブログ http://tatechan.blogspot.com
※ 明日4/26日(火)~28(木)は都合により臨時休業日とさせていただいております。ご迷惑をおかけしますがよろしくお願いいたします。




スローパンクの原因はこれだった…



今回のタイヤ(MAXXIS PADRONE)はかなりお気に入りだったのですが何故か『リアタイヤ』が一日経つと空気圧が1/3くらいに…
スローパンクなのは間違いないのですがパンク防止液を入れてもタイヤから液が吹き出てることもないため穴は開いていなさそう…「なんだろ?????」と思いながらあっちこっちをいじって、やっと原因を発見しました。

年式やメーカー、モデルによって違いますが、私が使っている『フルクラムレーシング1』は写真と同じタイプで『バルブコア(バルブの中心部分)』が取れるタイプで、このコアのゴムパッキン部分とシール部分が傷んでいて、どうやらそこから空気が抜けていたようです。(またはコアが緩んでいたのかもしれません)交換をしたら問題なく空気圧が保持されました。
このコアが取れるタイプのバルブ。『チューブレス対応』だけでなく『通常のチューブ』でもメーカーによっては存在します。バルブの先を折ってしまった時に交換できたりパンク防止剤を注入するのに楽だったりと便利な一方、取れないタイプと比べてコア部分の緩みが原因でスローパンクをしたり、空気入れの口が『ねじ込み式』のタイプのだったり、『バルブキャップ』がアルミ製の場合、ポンプを外そうとした時やバルブキャップを外そうとした際にこのコアまで一緒に取れてしまったりなんて事もあります。このため時々緩んでいないかチェックしておくといいでしょう。

専用工具も販売されています。
お求め易い方がこちら

本格的な工具はこちら

ちなみに『緩み』のチェックだけでしたらラジオペンチ(お店ではシマノの完組ホイールに付いてくる振れ取り用工具を削って使ってます。)とかでも可能です。確認の方法は『コア』の部分に平らになっているを個所をペンチで軽くつまんで軽く締めてみるだけと簡単です。チェックの際には強く握ってコア部のネジ山を潰してしまったり、コアを締めすぎないように気をつけてましょう。

ちなみにコアを取るとこんな感じです。当たり前ですがネジ山が切られてます。
今日のお花
昨日の雨でけっこう落ちてしまっているかも知れませんが日曜日に行った文京区にある 『播磨坂』 の桜はきれいでしたよ~

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ブレーキが引けない…

時々「ブレーキレバーが引けなくなってしまったんですが…」とお買物自転車の修理をお持ちいただきます。
理由は様々あるのですが、よくある一例が『ブレーキワイヤーがブレーキレバーの所定の位置に収まっていないため』に起きる現象です。この現象の場合、根本的に直すにはワイヤー交換かブレーキパッド交換などをお勧めしますが(ブレーキワイヤーの錆かブレーキパッドの極度の消耗が原因のほとんどです。)直し方さえ知っていれば出先でも比較的簡単に修理できますので、とりあえず原状回復をして自転車屋さんに持っていきましょう。
では、ブレーキワイヤーが所定の位置に収まっていないとはどういう事かと言うと…

矢印の箇所が問題の箇所です。ブレーキワイヤーがレバーの所定の位置に収まっておらずレバーに引っ掻かています。これではブレーキレバーを握っている事と同じ状態になってしまい、このままではブレーキレバーが引けなくなるのです。

直し方はそんなに難しくはありません。ブレーキワイヤーの先をレバーの反対側に向かってつまんで引っ張り

この写真のように所定の位置にはめれば、とりあえず完了です。ただし、ブレーキワイヤーが錆びたままやブレーキパッドが減っているままでは、同じ状況になる事がありますので、早めにお近くの自転車屋さんに持っていきましょう。
ちなみにスポーツバイクでも同じ状況は起こりえます。

こちらがワイヤーが引っ掻かている状態

こちらが正常な状態
直し方はお買物自転車と同じです。またスポーツバイクの場合はフレームのブレーキ受けの箇所で今回の事例が起きる事もあります。





お買物自転車 リアブレーキの話


「ブレーキかけるとすごい音がするんですけど、どうにかなりませんか?」お店でよく聞かれる質問です。以前、前ブレーキに関しての簡単な解消方法などを少し紹介しましたが、日頃、大変お世話になっているショップさんの店長日記に『お買物自転車の後ブレーキについて』の記事が書かれていたので承諾を得て画像や文章を転用させてもらいました。
まず、よく「キーキー」なっているブレーキのほとんどがこちら

『バンドブレーキ』です。

裏側はこんな感じです。
見えにくいでしょうが、赤(オレンジ)っぽく見えるのが『バンド』でこれをその内側の金属に巻きつけて制動させる極めて単純構造のブレーキです。
この『バンド』、数年前まではニュースなどで話題(最近はあまり出てこなくなりましたが)のアスベストを使用していたので(アスベストは耐摩耗性、耐熱性に優れているので車のブレーキパッドなどにも使われていたそうです)、まだ音鳴り少なかった(年月が経つとだんだんうるさくなってました)んですが、ご存じの通り現在国内ではアスベストは使用できないので代替品に・・・これがまぁ問題なんですが、新品でも結構音鳴ります。
結論から言うとはっきり言ってどうにもなりません(次にご紹介するサーボブレーキには交換できます。料金は約4~5千円くらい)。
※間違ってもオイルをさすなんてことはしないでくださいね。
音は確実に鳴らなくなりますが、もれなく全く効かないブレーキになります。

1万円前後で売られている自転車にはまず間違いなくこのブレーキが装備されていています。
では、音の鳴りずらいリアブレーキの種類なると、まずは『サーボブレーキ』

バンドブレーキとは中身の構造が違います。サーボブレーキはブレーキドラムの内側にブレーキシューがあり、そのシューが外側に向って滑るように広がり、押さえる為「キーッ」と言う音が鳴りにくいのです。

裏側はこんなんです。
この写真はブリヂストンのもので多少形の違うものもありますが、先に書いたように中身の構造が違うのでほとんど音鳴りはありません(使用していくことで鳴るようになってしまう場合もあります)。
だいたい2万円台からこちらのブレーキが装備されてきます。
そしてほぼ音鳴りのないブレーキが、こちら『ローラーブレーキ』です。

この中には円筒形の鉄球がグリスの中にあり、ブレーキかけるとこの鉄球が動いて制動力が得られるものです。ほぼ音は鳴りません。
ただし数年使用すると中のグリスが切れて音鳴りすることがありますが、その時はすぐにグリスを補充すれば大丈夫です。
グリス切れのまま使用しているとブレーキ内部で鉄球が削れてしまいブレーキが効かなくなってしまいますので「キッーー」って鳴るようになってしまったらすぐに自転車屋に行きましょう!
お買物自転車をご購入の際は、付いているブレーキを確認しましょう。
上記2種類、サーボブレーキかローラーブレーキがお勧めです。