本日の営業時間と臨時休業日のお知らせ

恐れ入りますが本日8月5日(金)の営業時間は17:00までとなっております。
また、8月6日(土)~7日(日)は『グルッとまるごと栄村100kmサイクリング』参加のためお休みを頂いております。ご迷惑をおかけしますがよろしくお願いいたします。

スポーツバイクのオーバーホールってどれくらいでするの?

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実際は『目立つパーツ』だらけのはずなのに写真からまったく伝わってこないオーバーホール中のエース様の自転車w

『オーバーホールってどれくらいの頻度でするものなのですか?』と聞かれることがあります。
最近のちゃんとしたメーカーの自転車&パーツってけっこう丈夫で整備不良でもとりあえずは動いて仕事はしてくれます。w(特に軽快車(ママチャリ)のシマノ製外装変速機なんてこんなに本体もワイヤーもチェーンもサビサビなのに変速できちゃんだね…と言うくらい仕事をしてくれます。)
ただこの、『とりあえず動いて仕事はしてくれちゃう』と言うのがなかなかやっかいで『なんとなく動いているからいいか~』でほおっておくと、何か不具合が起きた際に『パーツの破損』に発展していまい消耗品を交換していた方が安く済んでいたと言うことも…。また、チェーン・ワイヤーの伸び・劣化は徐々に起きているため初期性能からかなり性能が落ちていたとしても気付きにくく、実際は変速がもっとスムーズにかつ軽い力で変速できていたり、ホイールにちゃんと力が伝わっていたのに…なんてこともあったります。。
それ以外にも点検・オーバーホールをすると各部を目視、増し締め、点検をするため今まで気づかなかった不具合に気が付くと言うメリットもあったりします。

では、『どのくらいの頻度でオーバーホールをすればいいのか?』ですが、個人の価値観や使用頻度もありますし、法律で決まっているわけではないので一概には言えませんが、個人的に『安全に乗車する』と言うことであれば、『期間』で言うと『1年~2年に一回』。『距離』でいえば『6000kmぐらい』使用したら『全部バラシてオーバーホール』とは言いませんが消耗品(タイヤ、ブレーキシュー、ワイヤー、チェーン)はすべて交換はしたいところです。(タイヤに関してはそもそも6000kmはもたないような気がしますが…)
とは言え、全部交換するとそれなりの費用が発生する(当店の場合、基本的な各部簡易清掃、点検、前後ブレーシュー、ブレーキ・シフトワイヤー交換で¥27000(税込)+ロードの場合バーテープ代となっております。くわしくはお問い合わせください。)ため、費用が気になる方はオーバーホールではなく半年に一回またはサイクリングイベント等に参加する2週間くらい前に『点検』をしていただくと消耗度合いによってアドバイス等ができるので活用していただけばと思います。

点検に関してですが

当店でお買い上げいただいた自転車 点検、変速・ブレーキなどの簡易調整無料(パーツ交換等が発生する場合は別途費用が発生いたします。)です。(なるべく、速やかに作業をさせていただきますが作業状況によってはお預かりになる場合もございます。)

他店購入の自転車 基本的に『実店舗にて組立・組付』(通信販売にてご購入の自転車の場合、一度お問い合わせください)の自転車
あれば他店購入の自転車であっても点検、変速・ブレーキなどの簡易調整は¥2,160(パーツ交換等が発生する場合は別途費用が発生いたします。)でお受けしております。(基本的にお預かりにての作業になりますが、作業がこみ合っていなければ速やかに作業させていただきます。) お持ち込みの際は可能であれば自転車の保証書をお持ちください

また、一般軽快車・アシスト車(ママチャリ)点検も基本的に『実店舗にて組立・組付』(通信販売にてご購入の自転車の場合、一度お問い合わせください)の自転車あれば他店購入の自転車であってもお受けしております。(金額・預かり時間は車種によって変わるため一度ご連絡ください。)お持ち込みの際は可能であれば自転車の保証書をお持ちください。

オーバーホールに関して お持ち込みの前にご連絡、ご相談いただければと思います。こちらも『実店舗にて組立・組付』であれば他店舗購入の自転車でもお受けしております。

まあ、この前自宅で行ったエアコンのオーバーホールではありませんが、最低でも2~3年に一度は全て一気にやらなくてもいいので消耗品(タイヤ、チューブ、ワイヤー、ブレーキシュー)の交換をおススメします。








 

8月になりました。

サルスベリ
サルスベリ 写真提供:花咲ジジイの『花』麗なる毎日

八月になりました。『梅雨』が終わったと思ったらいきなり『夏本番』と言う感じになりましたね。これからの季節は早朝か夕方~夜に走るのがお勧めです。
さて、まずは月初企画。花咲ジジイさんの『今月の植物』ですが今月は『サルスベリ』 『フヨウとムクゲ』 です。

サルスベリ 木登りの上手なサルが登れないのでは思うくらいのツルツルの樹皮から名前が付いたとか付かないとか…また、夏の暑い盛りから元気に長い期間花を咲かせることから、別名『百日紅(ヒャクジツコウ)』とも言われています。

フヨウとムクゲ 花は似ていますがよく見ると微妙に違います。『葉』を見ると見分けがつきやすく、『葉』がの形が『手のひらのような形で大きい』のが『フヨウ』。『フヨウよりもちょっと小さめで先が細くトゲトゲしている』のが『ムクゲ』です。似ているのは当然で学名ではともにハイビスカス(Hibiscus)です。ハイビスカスであるなら暑さに強いのも頷けますね。

以上 『今月の植物』でした。花咲ジジイさんありがとうございました。

次に今月のサイクリング予定ですが、今月もイベント参加のため『1日サイクリング』はお休みです。

8月6日(土)~7日(日) 『ぐるっとまるごと栄村サイクリング』参加のため
8月11日(木)~13日(土) 夏休み
8月14日(日) 朝サイクリング(初心者向けゆっくりめ)
8月21日(日) 朝サイクリング(初心者向けゆっくりめ)
8月28日(日) 私服朝食サイクリング

となっております。来月はきっと今月よりも涼しいと思うので1日サイクリングは行います。今のところの候補は『三浦半島』か『適度な距離を走って拝島で日本酒!』で考えております。ご参加お待ちしております。

ムクゲ
ムクゲ 写真提供:花咲ジジイの『花』麗なる毎日

フヨウ
フヨウ 真提供:花咲ジジイの『花』麗なる毎日

飛行機輪行の際の輪行袋への収納

これからの夏休みシーズン、飛行機輪行に初挑戦と言う方もいらっしゃると思います。昨日の『段ボール収納』の方が自転車の保護という点では安心なのですが、到着先での段ボールの置き場所や廃棄の手配、レンタカーを使用する場合は車内の収納スぺース等によっては『段ボール』を使用するよりも『輪行袋』を使用した方がいい場合があります。
収納方法としても『普段の輪行の仕方』と変わらないため、輪行したことのある方でしたら保護材を巻き付けるだけなので比較的簡単に収納する事が可能です。
(写真は過去の写真を使用しているので自転車が時々違っています。m(__)m)




最初に書きましたが輪行袋への収納の仕方は通常と変わりありません。フレーム、チェーンリング、スプケット部分をきちんと養生することが重要です。また、輪行袋のタイプですが個人的には『前後輪外しタイプ』で『ひっくり返してハンドルとサドルで自立するタイプ』が比較的安定感があり収納もしやすいのでお勧めです。私が使用している輪行袋は『MARUTO ツアーバックスマート』 と言うものです。(お近くの人はお店で注文してね。w)

 

また、本来は『エンド金具』は使用しなくてもいいのですがフレームの損傷を防ぐためとチェーンが輪行袋でバタつかないように私は使用しています。


ダンボールの時と違って、リアディレーラーも外しておいた方安心です。私の場合はウェスにくるんでフレームにくくりつけてしまいます。あと、なぜ『MARUTO ツアーバックスマート』をお勧めするかと言うと

こんな感じで付属のS字フックと大きめな輪ゴムで本体と前後ホイールを固定します。これが三か所止めると輪ゴムで簡単な割には確実に固定してくれます。


最後に外側からさらにプチプチと段ボールで補強して完成です。この状態でタクシーの運転手さんに荷室のドアの攻撃で数回挟まれましたが無事でした。w

あと、最近増えて来ている電動変速を使用している方の場合ですが

使用している『変速システム』が『電動』のため輸送中に変速スイッチに何かが触れて誤作動を起こさないように『フレームから出ている電装ケーブル』を下の写真のように取り外した方が安心です。(写真は旧タイプの電動です。)

このときに使う工具名は『TL-EW02 Di2用プラグ挿抜工具』と言います。バッテリーを抜いておくと言う方法もありますが、飛行機会社によっては取り外したバッテリーに最初に付属されている『端子キャップ』を装着しておかないと搭乗できないと言う話も聞いた事があります。(詳しくは航空会社にご確認ください。)また、内装バッテリーの方の場合は外しようがないため(手間暇かければ外せますがやる人は99%いないでしょうw)この方法が誤作動を防ぐ確実な方法だと思われます。ただし、工具を忘れると変速できなくなるため、必ず持ち忘れのないようにしましょう!


気になる方は『ディレーラーハンガー』のスペアも持っていきましょう。
以上が輪行袋で飛行機輪行する際の収納の仕方です。写真に載っている『養生用の白い筒』ですが自転車屋さんに行けばあればおそらく無料でもらえると思います。
『飛行機輪行』は慣れると自転車で走るフィールドが今までの比ではなく広がり、日本だけでなく海外を自分の自転車で走ることも可能になります。いきなり、海外はハードルが高いと思いますが海外に比べれば荷物を丁寧扱ってくれる国内線でこの夏、飛行機輪行に挑戦してみるのはいかがですか?





ここだけのSALE話…

『どこ』とは書けませんが…もうそんなシーズンなのですね。お取り寄せでも2016モデルがわりとお安くなります。
気になる方はお店にてこそこそ話をさせていただきます。w




飛行機輪行または自転車を配送する際の段ボールへの収納方法

ツールド沖縄のエントリーが昨日から始まっていますね。100kmクラス40オーバーはすでに定員のキャンセル待ち状態です。(友人は油断してエントリーできず…もう140kmしかないじゃんと愚痴ってました。w)

ツールド沖縄等の遠方の自転車イベントに参加する場合、飛行機で向かうことが多いと思いますが飛行機に自転車を乗せるには『何か』で梱包しなければなりません。今回はその中でも低コストで梱包できる『自転車納品箱』と『輪行袋』で飛行機輪行する場合の梱包の仕方を載せたいと思います。まずは第一弾で『段ボール編』です。(写真は過去記事からの抜粋のためパーツが古めなのは許してください。)

段ボール編

まず、自転車配送用段ボールですが、自転車屋さんに行けば納品用の段ボールを普通は貰えるはずです。この時、自宅まで持って帰るのは大変かと思いますが収納を楽にしたい場合『一番大きい箱』をもらってきましょう。一番は26、27インチモデルの電動アシスト車の箱。次が29インチMTBの箱(フレームサイズが大きいとなお良し)、あとは似たり寄ったりなのですが可能な限りフレームサイズが大きい自転車の箱を譲ってももらうのがベストです。

電動アシストの箱だとフレームサイズにもよりますが540ぐらいまでなら前輪とシートポストを抜けばそのまま収納可能な事が多いです。また、写真を見やすくするために梱包材を使用していませんが、実際は『ぷちぷち』などの梱包材を使用することをお勧めします。
収納方法ですが


①ペダルを外します。
ペダルレンチという工具を使用します。ペダルによっては六角レンチでも可能です。

②前後のタイヤの空気を抜きます。おそらく気圧の変化によるバーストはしにくいとは思いますが
手荷物預けの際にも係員さんに確認をされますし、何かあってもいやなので抜いておきます。
この事から現地に到着後すぐに自走される方はしっかりと空気が入るハンディポンプが必要です。(CO2ボンベは飛行機内に持ち込み(預けでも)は諸説ありますがやはり無理そうな感じです。また、チェーンオイルのスプレータイプも同じように持ち込み不可なため気を付けましょう。)


③前輪を取り外します


④前輪を外したフロントフォークの先にフォークエンドを保護するキャップをはめ込みます。この製品は自転車本体が商品として入荷するときについてくるものなので、スポーツ自転車を扱っているお店でモノがあれば無料で貰えるはずです。もしくは段ボールやプチプチで養生しても大丈夫です。


⑤外したフロントホイールにも保護用キャップをはめ込みます。こちらも自転車入荷時についてくるものなので無料で入手可能だと思います。もしくは段ボールやプチプチで養生しても大丈夫です。


⑥可能であれば後ろの変速機を取り外しておいた方がフレームの変速機取付部分(ディれーらーハンガー)が曲がってしまう等のトラブルを回避できるのでおススメです。

⑦もし、後ろの変速機を取り外すと取り付けるのに自信がない…と言う方は
前ギア内側、後ギアも内側(ギア比でいえば一番軽いギアの設定です。)にしておくと後の変速機が内側に入り込むのでトラブルのリスクは軽減できます。

⑧後ろの変速機を取り外さない場合は、後ろの変速機に保護用のキャップを取り付けます。これも無料で手に入るはずですが、キャップの形によっては取りつかない場合もあります。こちらもない場合は『プチプチ』等の緩衝材でリアディレーラー、スプロケットごと養生します。

⑨シートポストを取ります。その際に現在のサドルの高さを覚えておくためテープか何かで目印を付けておきます。

⑩前ブレーキのワイヤーを外しておきます。取り付けたままでも可能ですが、外しておくとハンドルを本体に固定しやすいと思います。

⑪ステムごとハンドルを取り外し、ハンドルを輪ゴムや紐などで固定すれば出来上がりです。
ハンドルだけではなくステムごと取り外しているのは再組立ての際に楽だからです。ハンドル、ホイールの固定方法ですが大きめ輪ゴムの方が箱内で動きにくいので紐よりもおススメです。


⑫箱に入れ、なるべく中で自転車が遊ばないように梱包材や荷物で隙間をなくすようにしてください。最後にペダル。クイックレバー、装備品の忘れ物がないか確認して(小さめの箱に全部入れておくいいですよ)蓋をしめましょう。
スペースがあればイベントで使用するジャージやシューズ、ヘルメット、フロアポンプを入れておくと当日『忘れた~!!』と言う心配が軽減されるためおススメです。







とりあえず思いついた『ロードディスクブレーキのネガティブなところ』。(2019年1月追記アリ)


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スラム

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シマノ

いよいよ、各社2017モデルから本格的にディスクロードが入門用モデル~本格レースモデルまで各種ラインナップされたような気がします。
私も試乗して1度使ったら電動変速システム以上に元のブレーキに戻れなさそうなくらいの好印象でおススメのアイテムなのですが…私が『これはいいぞ!!』と言っても『自転車屋さん』ですし、MTBで使用している&メンテナンスも自分で可能。このため『ディスクブレーキ』にアレルギー反応は全くないですから『ディスクブレーキ最高!』となるわけです。とは言え、
『ディスクブレーキ』を使用したことのないユーザーからすると『本当に大丈夫なの??』と言う『不安の対象』も多々あるはず。そこで、ロードディスクブレーキ』のネガティブな要素を考えてみました。ただ、ネガティブな事ばかり書いてもしょうがないので、私なりの『考え』も書いてみました。
『ディスクロード』をお考えの方はご参考にしていただければと思います。

1  『ディスクローターでケガをする』
2016年にUCIのレースで一時中止になった理由です。たしかに走行中は鋭利なローターが高速で回っているため『ローター』に接触しようものなら大事故になる可能性はあります。しかし、それを言い始めると『チェーンリング』も『最近のエアロスポーク』も接触があった場合は大事故につながりそうな気もしますし、集団落車や集団が密集している状況下であればローターに接触する可能性もありますが『単独走行時』での落車で自らのディスクローターでケガをする可能性は少ないでしょう。
では、どのような時に『ディスクローターに接触して怪我』をする確率が高いか考えたところ、ここからは経験談なのですが、おそらく、『自身でディスクブレーキのメンテナンスをしている時』のように思えます。
実際に私もローターがキャリパーに接触している修理しているときにうっかり指がローターに接触。親指をザック!とやってしまいました…(^^;)
あと、子供がいて初めてわかりましたが子供って『リアホイールを回すのが大好きなんです…』 あとは想像していただくとわかると思いますが…これが一番怖いかも!お父さんお母さんはディスクブレーキの自転車の保管場所には気を付けちゃんと子供には『危ない!』と説明しましょう!

2 『ブレーキキャリパーの取付方法・ホイール・フレームの規格は確定されたのか
購入を考えている方で上記のケガよりも気にしているかもしれないのがこちらだと思います。とりあえず、ブレーキキャリパーの取付方法は『フラットマウント』。スルーアクスルの規格『フロント100x12 スルーアクスル』『リア142x12スルーアクスル』』で落ち着いてくれるのでは…とは思いますが、こればっかりはコンポ、フレームメーカーサイドの方が『強い』と言うか『主導』なため『ユーザー』としては新規格を出されると泣くしかない…ということろはあります。(;_;
また、こんなこともありましたので規格は調べてから購入した方がいいですね。

3  『サイクリング等の途中でのトラブル』
サイクリングやツーリングの最中にディスクブレーキの『ホース』が切断されるような事態がおきたり、キャリパーが破損しどこからかブレーキオイルが流れてしまうとブレーキの使用ができなくなり走行不能になります。
とは言え、ホースが切断やキャリパー破損をするようなトラブルであった場合、通常のキャリパーブレーキであってもブレーキの使用ができなくなるような状態のトラブルが起きている可能性が高いと思われます。これに関しては『リスク』をどこまで考えるかという感じですね。
ただし、『修理作業』となると違ってきます。まず、『ディスクブレーキ』の修理が可能な店舗となると『スポーツバイク専門店』かつ『ディスクブレーキの取付作業』を行ったことがある店舗でなければ厳しいと思います。また、『油圧ディスクブレーキ」の場合、修理費用もキャリパーブレーキに比べ高額になります。(パーツ代もワイヤーに比べれば高いですし、作業も手間がかかるため工賃はあがります。)その点はキャリパーブレーキに比べデメリットです。

4 『消耗品パーツの劣化の確認がしにくい(ブレーキパッドの減り方、ブレーキオイルの劣化)特に油圧ディスクブレーキ』

『機械式のディスクブレーキ』の場合 『パッド』が減った場合、通常のキャリパーブレーキの時と同じように『レバーの引き量に大きな変化』がおきます。このため『パットの摩耗』に比較的気づきやすくはあります。ピストンを動かしているワイヤーに関しても目視で『劣化しているかどうか』はある程度確認が可能です。

『油圧ディスクブレーキ』の場合 『パッド』が減った場合、ブレーキパッドを押し出すピストンがローター側に出てきてくれる機構のため、『レバーの引き量に大きな変化』がおきにくいです。。このため『パッドの摩耗限界』に達するまで気づかない方もいらっしゃいますまた、ピストンを動かしているブレーキオイル』に関しても外観を見るだけでは劣化の確認はできません。

このため、安全な走行をするには『定期的な点検、オイル・パッド交換』が必要になるため『3』でも書きましたが通常のキャリパーブレーキに比べるとメンテナンス費用のコストアップという点でデメリットになります。。
とは言え、ディスクブレーキの1番のメリットである『軽いタッチと安定した制動力』は『油圧ディスクブレーキ』でなければ得られないため、このあたりは難しいところですね。

5 『ホイールが装備されていない状態でのブレーキレバーを握るとホイールが装着できなくなる』
『油圧ディスクブレーキ』の場合 
ディスクキャリパーにローターが装着されていない状態(ホイールが装備されていない状態)でブレーキレバーを握ってしまうとパッド(ピストン)が通常よりも内側に押し出されてしまい、ローターが入る隙間がなくなりホイールが装着できなくなってしまいます。これは輪行時や車に積載する際に起こりうる『ディスクブレーキ』ならではアクシデント(デメリット)です。(『機械式ディスクブレーキ』の場合は大丈夫です。)
このトラブルの回避方法としては『ディスクパッドスペーサー』というディスクキャリパーにパッドが出過ぎないように挟み込んでおくスペーサーを使用します。(本体購入時に付いてきます)そちらを使用していただければほぼ大丈夫ですし、わずかな隙間があれば小さなマイナスドライバー等を使って隙間を少しづつ広げ装着が可能な状態に戻すことは可能です。

6  『ローターのゆがみ』
輪行や車の積載、転倒等の際にディスクローターが何かに接触し曲がってしまうと、ローターがパッドに接触してしまう状態(ローターのかすり音、ひどい場合はブレーキがかかってしまうたり、キャリパーを破損させてしまう)が発生してしまいます。これは『ディスクブレーキ』ならではデメリットです。
これに関しては『輪行』や『積載時』に気を付けていただくしかありません。

7 『キャリパーブレーキとの制動力の差』
確かにホイールを軽い力で簡単にロックしてしまう性能をディスクブレーキは持っています。このため『パニックブレーキ』をしてしまうとホイールを簡単にロックしてしまい転倒する可能性は上がります。こちらに関しては『使い始め』は気を付けていただく必要がありますが『慣れ』による問題の解消が可能だと思います。
それよりも上記にも書きましたがディスクブレーキのおかげで急な減速も可能になりコースアウト等を防げるケースも出てくると思います。(そもそもはコースアウトするようなスピードで走るのがまずいのですが…)。また、集団走行時に制動力の違いが『落車をまねきやすくなる。』と言う話もあります。
ここからは以前記載してから改めて考えて記載し直したことなのですが、私の基本的なスタンスとしては『ブレーキ』問題だけにせず、『乗車スキル』の問題も同時に考えた方がいいと思いますが、たしかに『様々なカテゴリーの人が集まるエンデューロレース』等はブレーキポイントの違いによる『集団落車の原因』になりえるかもしれません。とは言え、『キャリパーブレーキ』においても同様な事は起きるため『ディスクブレーキ』だからにしてしまうのもどうなんでしょう??と言う問題だと思います。

8 輪行時に『ブレーキ内でエアかみ』が発生してブレーキが使用できなくなる
たしかにブレーキオイル内にエアが残っていた場合、輪行する時にディスクキャリパーやブレーキレバーのリザーバータンクにエアが入ってしまい、ブレーキが利かない状態になってしまう事も考えられます。(特にエンド金具をしようする縦タイプや自転車をひっくり返しハンドルとサドルで自立するタイプ)
ただし、ブレーキのブリーディング作業がしっかりと行われていれば問題は発生しにくくなります。
もし、それでも気になる場合は鉄道会社によって輪行可能かどうかが違ってきますが『前輪だけ外すタイプの輪行袋』を使用すると『乗車状態に近い状態』で輪行が可能になりますのでこの問題が発生しにくいと思われます。

9 本当ににディスクブレーキは必要なの?
2018年になってこの記事を読み直しているのですが、基本的に気になる点は変わっていないと思います。2018年になって本当にユーザーにとって『ディスクブレーキ』が必要なのかどうか改めて考えてみましたが、いまのところ私個人的には『有れば大変便利だけど「雨に日」に乗るわけでもないし、買い替えるほどではない…。が、新しく買い替えなくちゃいけない時もしくは。たぶん、メーカーもそのうちキャリパーブレーキモデルの種類を続々と減らしていく可能性が高いのでそうなったら買う!』と言う感じです。(^^;)

10 スルーアクスルの締め付け具合(トルク)によってはローターがブレーキパッドに干渉することがある
2019年1月までに、いくつかのディスクロードを組立たり、ディスクロードの方と輪行等を経験しました。これは全てのディスクロードがそういうわけではありませんが、キャリパーとフレームの相性(精度?)の関係なのか、ホイールを一度外し、再度、ホイールを取り付けた際にスルーアクスルの締め込み具合(トルク)の違い(強く締めすぎたり、締め付けが緩かったり)でキャリパー取付位置がズレてしまい、ディスクローターがパッドに少し干渉してしまうと言う事例をいくつか体験しました。特に納車後、あまり乗車日数が経っていないバイクは「パッドが摩耗していない」ためローターとパッドの隙間がタイトで干渉が起きやすいようです。
「締め付けトルクが弱い」場合は「きちんと締めこむ」と言う対処法で問題が解決しますが、干渉しているからと言ってアクスルを「緩める」と言う行為はあまりしたくはない対処法…。何度も車輪着脱時にローターの干渉が起きる現象が起きている場合は一度、ショップでキャリパー位置やアクスルの締め付け具合を確認してもらう事おススメします。
まあ、キャリパブレーキでもクイックレバーの締め付け具合で微妙にブレーキシューのクリアランスが変わることもあるんですけどね…(^^;)

とは言え、2019年現在でも基本的にユーザーにとって『油圧ディスクブレーキ』はサイクリング、ツーリング、ロンググライドイベント、街乗りと、あらゆるシチュエーションでの走行に対してメリットがある装備だとは思います。