夏休み企画 W氏のイタリア旅行記 総集編6

改めにやると『コピーペー』とは言えなかなかのボリュームですね…w では続きです。

第9夜 Viterbo ~ イタリア縦断達成!

昨日はViterboという古い町に泊まりました。
周りは城壁で囲まれ、中は細い路地が複雑に入り組んでいます。
特に旧市街は趣があります。

ホテルを探しているうちに、なりゆきでViterbo旧市街のB & B(ベッド & ブレックファースト)に泊まることになりました。イタリアに来てから、B & Bに泊まるのは初めてです。
中を見せてもらうと、昔は貴族かなにかの家だったらしく、調度は全てアンティーク。ちょっとした邸宅でビックリです。
贅沢な雰囲気を満喫することができました。
日本にはあまり知られていないようなところにも、歴史の古さを感じさせる町がそこここにあるあたり、イタリアはまだまだ奥が深いなと思いました。
写真は部屋の様子です(泊まったのとは別の部屋です)。

今日はTodiという町まで走りました。ペルージャから40kmほど南の町です。
ここも昨日と同じような、城壁を持った町です。
写真は、途中に通過したOrvietoという町です。Viterboよりもさらに立派なたたずまいです。
イタリア暮らしもほぼ一ヶ月、走行距離も1,500kmを越えました。
もうひと頑張りといったところです。

昨日は、サッカーの中田で一躍有名になったペルージャを越えて、さらに北上するつもりでしたが、なんとその道が自転車通行不可なことが判明!
ペルージャどころか北上すらできなくなり、路上で慌てて新ルートを検討しました。
東へ向かい、一気に海まで出ることに決定。
走り始めましたが、やはり自動車専用道に阻まれ苦戦。
結局、予定より手前のFolignoという町に早々に宿を取りました。
上手く行かない日はジタバタせず、早めに寝るに限ります。
写真は買い出しに行ったスーパーの様子です。

今日も、計画変更のつじつまを合わせるべく東へ走ります。
お昼前あたりから、雨が降りはじめました。
こちらへ来てからほとんど雨には降られなかったので、本格的な雨は、実質今日が初めてです。
こんな時にいつも思うのが、ゴアテックスの雨具で良かった、ということです。
おかげで、かなり快適に走ることが出来ました。
目的地に着く前には雨も上がり、今日も無事走り切ることが出来ました。
海まではあと少しです。
写真は、出発地点のすぐ近くの広場に集まっていた、自転車乗りのグループと一緒に撮ったものです。

とうとう海に出ました。
なんだかんだでイタリアを横断してしまったことになります。
今日もマイナーな道を繋ぐのに苦労しましたが、なんとか無事終了です。
写真は、海に出て少し走った辺りです。

今回の旅行4ヵ国目のサン マリノに突入です。
それにしても、高い所に砦を作ったものです(写真)。

イタリアでは普通、町は夜の8時頃から賑わいます。
ところが、ここサン マリノでは8時には通りから人影が消えます。
久しぶりにちゃんとした食事をしようと思っていたのですが、開いているレストランを探すのにも苦労する始末です。
なんとかレストランを見つけ、しっかりと食事をすることはできたのですが、とても不思議です。
ウェイターに聞いても、今日は特に特別な日では無いと言います。
本当に謎です。
どなたかご存知の方、教えて下さい。
写真は、人影の無い、静かな街角です。
ところで、秋葉原は大変なことになっているみたいですね。
こちらのテレビでも報道されています。

今日はサン マリノ観光です。
サン マリノは標高そのものは700m強と、それほど高くはないのですが、周りに高い山がないので、まさに360度の大パノラマが広がり、眺めは最高です(そのかわり、登りはなかなか厳しくて、ちょっとした山岳といった感じです)。
町並みも、断崖に立つ砦も素晴らしく、訪れる価値有りです。
写真は、第二の砦から見た第一の砦です。

今日はエミリア街道に乗り、Faenzaという町まで走りました。
昨日、サン マリノでブレーキ交換をしたおかげで、自転車の調子も上々です。
イタリアは、一つひとつの町の作りがそれぞれ違って、その度に戸惑います。
今日は、どういう訳か、三ツ星以下のホテルが見つからず、仕方なく四ツ星のところにしました。
もちろん、値切って安くしてもらいましたが(20ユーロぐらいは簡単に下がります)、それでもそこそこ値は張ります。
これでインターネット接ができれば良いのですが、残念ながら無線接続は準備中とのこと。
不必要に贅沢です。
ただその分、部屋は非常にきれいなので、まあ良しとします。
写真は、Faenzaの街角です。

母の自転車、またスポーク折れです。僕の自転車はここまで全くのノートラブルなだけに不思議です。
やはり値段の差が出るのでしょうか?
今日の目的地の変更も覚悟したのですが、すぐ近くに自転車屋さんがあることが判明。
うちの母、運が良いんだか悪いんだか相変わらずよくわかりません。
早速、自転車屋さんへ急行です。
修理にかかる時間によっては、この町に泊まることになってもやむを得ないなと思ったのですが、なんと、ものの15分程で修理完了。
値段もたったの6ユーロ!
さすがに驚きました。
おかげであまりタイムロスをせずに済みました。
それからはそこそこ順調に走れたのですが、目的地のModenaに着く直前に、かなり激しい雨が降りだしました。
急いで雨用装備を装着します。
ほどなくして町に着くと、選り好みしている余裕はあまりなかったので、目についたホテルにチェックインしました。
写真は、修理をお願いした自転車屋さんの前での一枚です。

今日は、自動車専用道に阻まれ(ここのところ毎日のようにです)、昨日泊まったModenaの町を出るのにかなり時間をくいました。
午前中は雨でしたが、お昼過ぎには止みました。
かなり大きな都市、パルマを抜け、Fidenzaという町まで走りました。
写真はホテルの窓から見た町の風景です。
時間はなんと夜の9時!
まだこんなに明るいんです。

今日もお昼過ぎから雨が降り始め、その後も降ったり止んだりでした。
イタリア南部ではほとんど雨に降られることはなかったのですが、北部は雨の日が多いようです。
引き続きエミリア街道を走り、目的地のLodiに着く数キロ手前で、母の自転車の後輪がパンク!
雨の中を走ると、どうしてもパンクする確率は高くなります。
幸い、今日は走る距離が短かったので、修理をしても到着時間はそんなに遅くならずに済みました。
写真は、Lodiの町の中央広場です。
教会があって、その前に、建物で取り囲まれた長方形の大きな広場があるという町の作りは、今までと明らかに違うな、と思いました(観光ガイドで見たヴェネツィアの広場のイメージに近いです)。

今日も天気は相変わらず悪いままです。
ミラノを迂回してコモ湖を目指します。
目的地のErbaまであと3キロの下り坂で、母が道路の段差にタイヤを取られて転倒!
先行していた僕は、慌てて引き返しました。
運良く、打ち身以外は特に怪我はなく、自転車にも問題はありませんでした。
ただ、雨具の膝の部分が見事に破れてしまいました。
写真はその様子です。

母は、昨日転んで打った足がやはり痛いようなので、大事をとってもう一泊します。
今日はコモ湖近くの峠に立つ、マドンナ・デル・ギザッロ教会(サイクリストの教会として有名なところです)を目指す予定でしたが、さすがに今の状態では母が峠を登り降りするのは厳しそうです。
やむなく僕一人で峠にチャレンジすることにしました。
母はホテルで休養です。
伝統のレース、ジロ・デ・ロンバルディアでも通過するこの峠ですが、実際に走ってみたところ、登りはそんなにきつくないです。
ただ、朝から降り続く雨の中を一人で行くのはかなり侘しく、一体何のために走っているのだろう、などと考えてしまうほどです。
それでも、登り切るころには、幸運なことに雨はほぼ止みました。
雲に隠れてほとんど見えなかった山並みも徐々に見えてきました。
そしてやっと眼下のコモ湖が見渡せました。
峠から眺めるコモ湖はとても美しく、やはり来て良かったな、と思いました。
教会はとてもこじんまりしていて、中にはこれまでの名選手の自転車やジャージなどが飾られていました。
隣に自転車競技博物館もあり、こちらもオススメです(自転車で行くと入場料が1ユーロ安くなります)。
写真はマドンナ・デル・ギザッロ教会です。

教会では、自転車に付けるヘッドバッジなど、ここならではのお土産を買うことができます。
写真は、お土産を売っていただいた、信者のマリオさんと、お孫さん(だと思います)のパトリック君。
博物館の方に連絡を取っていただき、有難いことにわざわざお越しいただきました。
10分ほどでお見えになったので、かなりご近所なのだと思います。
お土産は車に載せてあるのかと思ったのですが、そうではなく、教会の祭壇横の小部屋にストックしてありました。
教会の中に飾ってある自転車についてもいろいろと説明してくれたのですが、僕の語学力不足であまり分かりませんでした。もう少ししっかりとイタリア語を勉強しておけばよかったと思いました。
雨もすっかり止んで、帰りの下り坂は、比較的安全に走ることができました。

母の足の具合は、なんとか大丈夫なようなので、今日は出発することにしました。
コモ湖の湖畔を通ってスイスへ入りました。といっても少し入って戻ってきただけですが。
ある程度上り坂もあったので時間はかかりましたが、無事国境を越え、これでイタリア縦断達成です。
しかし!
帰りの飛行機はフランスのニースからになっているので、まだあと一週間ほど走ります。
写真は、コモ湖畔です。と言うわけで総集編もまだまだ続きますよ!








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