とりあえず、やってみよう!クロスバイク、MTBの変速調整



今日は『クロスバイク』と『MTB』で前のギアと後のギアの変速が上手くいかない際の簡易的な調整方法です。と言っても火曜日と木曜日の記事と基本的には同じ作業ですが、変速レバーや後の変速機の形が違ったりする場合があるのためご紹介したいと思います。
まずは以前も書きましたが…
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矢印の変速機の『調整ネジ』は自信がない限りはいじらないようにしましょう。泥沼化する可能性大です。(^^;)

では、まず前の変速機の簡易的な調整方法です。こちらもロードバイクと同じく『ケーブルアジャスティングボルトを回す』だけですが、クロスバイクやMTBの場合は変速レバーに付いているため場所がちょっと違います。
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上の写真にある矢印が『ケーブルアジャスティングボルト』です。まず『前ギアの変速調整』はハンドルの左側に取り付けれている変速レバーの『ボルト』を回すことになります。
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前ギアの変速が『重たいギアの方に入りにくい』『アウター(重たい方のギア)に変速し、リアを重ためのギアにするとチェーンが前の変速機に接触してしまう』と言う症状の場合、できればメンテナススタンドに自転車を設置してクランクを回して、前ギアの変速レバーを1段分変速操作をし(重たいギアに入れる)、写真のようにボルトを『反時計回り』『変速する』または『音がしなくるなる』まで少しずつ回します。ただし
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アジャスティングボルトを回し過ぎると、『ボルトの内側』部がシフトレバーから取れてしまうため、ある程度(3~4回転くらい)回して調整できない場合、様々な原因が考えられるためお店に持っていくことをお勧めします。
また、あまりない事例ですが前ギアの変速が『重たいギアから軽いギアに変速しにくい』場合は
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アジャスティングボルトを『時計回り』に回すと軽いギアに変速しやすくなります。この場合もやはり数回調整してうまくいかない場合はお店で見てもらうことをお勧めします。

次に後ろギアの簡易的な変速調整です。まず、後の変速機に『アジャスティングボルト』付いているか、付いていないかで作業方法は若干違います。後の変速機に写真と同じようなアジャスティングボルトが付いている場合は(写真はロードです。)
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調整方法はロードで紹介した方法と同じです。
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後ギアの変速が『軽いギアに変速しにくい』または『ギアチェンジしたのにガチャガチャ音がなる』場合、メンテナススタンドに自転車を設置しクランクを回しながら後ギアの変速レバーを1段分変速操作をし(軽いギアに入れる)、アジャスティングボルトを『反時計回り』少しずつ回してください。『変速が完了する』または『音がしなくなる』状態になれば調整は完了です。ただし、これもロードでご紹介した時と同じですが
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こちらもボルトを回し過ぎると『ボルトの内側』部分がリアディレーラーから取れてしまうため、ある程度(3~4回転くらい)回して調整できない場合、様々な原因が考えられるためお店に持っていくことをお勧めします。
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次に後のギア変速が『重たいギアに変速しない』または『変速はするがガチャガチャ音がする』場合は後ギアの変速レバーをギア1段分変速操作をし(重いギアに入れる)、アジャスティングボルトを『時計回し』に少しづつ『変速する』または『音が鳴りやむ』まである程度(3~4回転程)回してください

1段分『音』もなく変速しきれば、基本的には全てのギアの変速がスムーズに動くはずです。ただし
上記の調整をしても『変速が上手くギア』『上手くいかないギア』がある場合は、見た目は真っすぐでも『ディレーラーハンガーの曲がり』や『ワイヤーの劣化』などの原因も考えられます。その場合はお店で見てもらう事をお勧めします。

次に最近のMTBに多いタイプの後の変速機です。
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写真のように後の変速機に『ケーブルアジャスティングボルト』がない後ギアの簡易調整ですが、前ギアの時と同じようにハンドルについている『変速レバー』(後のギア調整の場合、ハンドル右側に取り付けられている変速レバー)についている『ケーブルアジャスティングボルト』で調整します。
調整方法は『前ギア』の時と同じです。
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後のギア変速が『軽いギアに変速しにくい』または『ギアチェンジしたのにガチャガチャ音がなる』場合、メンテナススタンドに自転車を設置しクランクを回しながら後ギアの変速レバーをギア1段分変速操作をし(軽いギアに入れる)、アジャスティングボルトを『反時計回り』少しずつ回してください。『変速が完了する』または『音がしなくなる』状態になれば調整は完了です。ただし、これも最初の方でご紹介した時と同じですが
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アジャスティングボルトを回し過ぎると、『ボルトの内側』部がシフトレバーから取れてしまうため気をつけましょう。
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次に後のギア変速が『重たいギアに変速しない』または『変速はするがガチャガチャ音がする』場合は後ギアの変速レバーをギア1段分変速操作をし(重いギアに入れる)アジャスティングボルトを『時計回し』に少しづつ『変速する』または『音が鳴りやむ』まである程度(3~4回転程)回してください。

1段分『音』もなく変速しきれば、基本的には全てのギアの変速がスムーズに動くはずです。ただし
上記の調整をしても『変速が上手くギア』『上手くいかないギア』がある場合は、見た目は真っすぐでも『ディレーラーハンガーの曲がり』や『ワイヤーの劣化』などの原因も考えられます。その場合はお店で見てもらう事をお勧めします。

また、ちょっと昔のMTBには後ギア操作方法が通常とは逆のモデルがありますのでご注意ください。その場合は調整方法が説明した方法の『逆』になります。(おそらく、使っている方はわかっていると思いますので今回は説明をパスさせてもらいます。(^^;))

以上がMTBやクロスバイクの簡易的な変速調整方法です。おそらく、変速機の調整ネジを触らなけれれば、調整する前の状態に戻すことは比較的簡単だと思います。『ちょっと音がなって気になるな…』と言うときは試しにトライしてみてはいかがでしょうか。

再利用可能なケーブルエンドキャップ




とりあえずやってみよう!ロードバイクのリアディレーラーの変速調整


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前回に引き続き変速機の簡易的な修理『ギアが軽くならない、ギアが重たくならないという状態』の調整方法です。ただし、こちらの修理方法で調整がうまくいくのは転倒などで『ディレーラーハンガーが曲がっていない状態』でかつ『変速ワイヤーに『錆』や『破損』が見受けられない』と言う状態です。『ディレーラーハンガー』が曲がっていたり、シフトワイヤーに『錆』や『破損』が見受けられる場合は調整できないことが多々ありますので自転車屋さんに持っていくことをお勧めします。
さて、調整方法ですが今回も修理方法で調整する箇所は1か所!矢印で示している『後の変速機のケーブルアジャスティングボルト』です。こちらのダイヤルを前回と同じように『回す』だけなのですが、その際に…
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けっして、『矢印のネジ』はよほど変速調整に自信がある方でない限りは触らないでください!大抵『泥沼化』します。w
では、調整方法です。
まず、リアホイールがちゃんとフレームに対して真っすぐ装着(クイックが緩んでいないかも確認)してあるかを確認してください。『輪行』等車輪を外した際に稀にホイールを『斜め』に装着してしまったり、クイックレバーの取付強度を弱く装着すると変速が上手くいかないことがあります。
次にメンテナンススタンド等に装着した状態でクランクを回しながら後ギアの変速レバーを1段分ギア操作します。(軽いギアへの変速操作)
後のギア変速が『軽いギアに変速しない』または『変速はするがガチャガチャ音がする』場合
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ケーブルアジャスティングボルトを『反時計回り』に少しづつ『変速する』または『音が鳴りやむ』まである程度(3~4回転程)回してください。
ただし、回し過ぎると…
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上記の写真の『ケーブルアジャスティングボルトの内側部分』が後ろの変速機から取れてしまう事がおきるため、数回調整して上手くいかない場合はお店に持っていくことをお勧めします。
逆に後のギア変速が『重たいギアに変速しない』または『変速はするがガチャガチャ音がする』場合
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後ギアの変速レバーを1段分ギア操作し(重いギアへ)このケーブルアジャスティングボルトを『時計回し』に少しづつ『変速する』または『音が鳴りやむ』まである程度(3~4回転程)回してください
※上記の調整をし変速した後のガチャガチャ音がなくなれば基本的に全てのギアの変速がスムーズに動くはずです。この調整をしても『変速が上手くギア』と『上手くいかないギア』がある場合ですが、見た目は真っすぐでも『ディレーラーハンガーの曲がり』や『ワイヤーの劣化』などの原因も考えられます。その場合は自転車屋さんに持っていくようにしましょう。また、イベント等で発生した場合はサポートライダーに相談するか、メカニカルサポートブースがある場合は持ち込んで修理してもらうようにしましょう。
後ろギアの『変速不良』『ディレーラーハンガーの破損』や『リアディレーラーの破損』、最悪『落車』に繋がります。自身で調整するかお店に持ち込む等をして早めに解消しましょう!

再利用可能なケーブルエンドキャップ!

とりあえずやってみよう!ロードバイク 変速調整(前変速機簡易調整) ※2018年6月追記



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ロードバイクの変速修理でお持ちいただく中に『前のギアが変速しない』または『アウター(前ギアの重たい方のギア)に変速し、リアのギアを一番重いのギアにするとチェーンが前の変速機に接触してしまう』と言う症状でお持ちいただくことが多く見受けられます。
この際に様々な原因は考えるられるのですが、その中でも一番多い原因が『前の変速機のワイヤーを指定の位置まで引っ張り切れていない』と言う状態。
この場合、比較的簡単にまた工具を使用せずに修理が可能な場合がありますので今回はその調整方法について書きたいと思います。
FD-R9100、FD-R8000、FD-R7000に関してはこの記事の『ケーブルアジャスター』を使用しての初期伸び調整ともうひとつこちらの操作でも調整は可能です。
作業としてはひとつだけです。まず、最近のワイヤー内蔵タイプのフレームの場合

上の写真にるようなパーツ(ケーブルアジャスター)がフロントディレーラーのワイヤー上にあるはずなので探してください。(左の変速レバーから出ている細めのアウターワイヤーがシフトケーブルです。(太い方はブレーキワイヤー))また、このパーツがないインナーワイヤーが外に出ているタイプのフレームであった場合
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上の写真のようにフレーム本体にケーブルアジャスター(矢印でしめしているパーツ)が装着されているはずです。それもない場合はとりあえず自転車屋さんに持っていき確認しましょう。
修理(調整の仕方)は簡単です。ただ、その前に…
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前の変速機のこの2本のネジは変速調整に自身のある方以外は触らないでください。このネジを調整すると大抵泥沼化します…(^^;)
さて、調整方法ですが『ケーブルアジャスターを回してください!』ただそれだけです。ただし、ケーブルアジャスターの装着の向きによって回し方が『時計回り』と『反時計回り』と変わってしまうため確認しながら回しましょう。
※ダイヤルを回して前の変速機の羽部分が外側に動いたら正しい方向に回している証拠です。
(フレームに装着されている『ケーブルアジャスター』は反時計回りです)
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ケーブルアジャスターの『メモリ部』が伸びていればちゃんとワイヤーを引っ張っていることになります。2枚目写真が初期状態、3枚目がワイヤーと引っ張った状態です。『矢印』のところを見ると「ケーブルアジャスター」と「メモリの位置(線)」に変化があります。(距離が伸びている)
この作業の際にメンテナンススタンドなどに自転車を固定しクランクを回しながら作業すると変速していく状況がわかりやすいため作業がはかどります。
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ちなみに写真の自転車は『時計回り』でした。また、ケーブルアジャスターが回せない場合は固着している可能にあるため
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上の写真のように右手でケーブルアジャスターを回し、接続されているシフトワイヤーを左手でトモマワリしないように固定してあげると回しやすくなります。
これを『変速しきるまで回す』『前変速機の接触音が鳴らなくなるまで回す』と作業終了です。
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ただし、引っ張って調整できる量にも限界があるため、限界まで(どのダイヤルも『MAX』の表記がされていると思われます。)調整しても状況が改善されない場合は『ワイヤーを張りなおす作業』と言う経験が必要に作業になります。過去にその作業をした事のない方は自転車屋さんに持っていた方がいいでしょう。
また、あまりない事例ですが『前ギアが重たいギアから軽いギアに変速しにくい』場合はケーブルアジャスターを今まで説明した作業の『逆回し』をしていただければ軽いギアに変速しやすくはなります。(ただし、今度は重たいギアに入りにくくなる可能性もあります。)
以上が前ギアの簡単な変速調整の仕方です。出先でのトラブルシューティングのためにも数回自宅で練習しておくと安心ですね!(いじっていてわからなくなるパターンも多々あるため何回かは自宅で必ず練習しましょうね!(^^;))




再利用可能なケーブルエンドキャップ!

WAKO’S PARTS DEGREASER

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WAKO’S PARTS DEGREASER ¥1,728(税込)

つけ置き洗いやブラシ洗い用のディグリーザーが入荷してました。(^^;)
実際に使用しましたが、今までよく使っていた『フィルタークリーナー』より『匂い』はきつくなく、室内で使っても気になることはありませんでした。また、洗浄後もパーツクリーナーを使用する必要なく『水洗い』で清掃終了。また、洗浄後、防錆剤が残り錆を発生を抑えます。生分解度も80%と環境にも配慮した商品となっております。
使い方は簡単!パレットの上やチェーンに直接、写真のように刷毛でチェーンやスプロケットに添付ししばらく時間を空けてブラシでゴシゴシしてあげると頑固な油汚れがピッカピカになります。(チェーンはマルチフォーミングクリーナーを併用するとさらに効果的!)ちなみに営業さんに聞いたところ刷毛やブラシは『豚毛ブラシ』がベストだそうです。
メンテナンスのお供にいかがですか!





ブリジストン スマートコントロールブレーキで気を付けた方がいいこと…

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昨日、下の子の『フライングボディプレス』攻撃により『腰』を破壊されたてんちょうです。w
本日あさいちで先生に『鍼』をお願いして、ある程度復活しましたがまだまだ予断はゆるされません(^^;)
さて、先日、ほぼ毎日フル稼働している我が家の『bikke2 b』の前ブレーキ(右のブレーキレバー)がほぼ効かない状態に…ブレーキパッドを見ても減ってはいるものの『ブレーキレバーの引きシロ調整』でどうにかなりそうだったので調整をして再度乗車。がしかし…
笑っちゃうくらいに前ブレーキが効きません。前後のブレーキを同時に使用すれば自転車の停止は可能ですが、初期の状態と比べると前ブレーキの効き(前ブレーキのみでしっかりと止まれるくらいの制動力でした。)が全然違います。
どうもこのスマートコントロールブレーキ、大雑把に言うと普通のキャリパーブレーキとは仕組み(リンク式)がまったく違うので、ある一定のところからブレーキシューがリムを押さえつける力がとたんに弱くなるような気がします。このため、ブレーキワイヤーを引っ張て、『引きシロ』をタイトにしてもブレーキは『効きにくい』ままになるようです。
ブレーキパッドを新品に交換してあげれば『ブレーキの効き』は元に戻りました(効かないままで使用しているとフロントブレーキの破損にも繋がりそうな気が…)ので、最近の『アンジェリーノ』シリーズ、『bikke2』シリーズ、一部のアルベルトシリーズを使用されている方で『最近、ブレーキが甘いかな…』と思われる方は前ブレーキのシューを交換してみた方がいいかもしれません。





スペアチューブをサドルバックに入れる時に便利です。

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食べ物ではありませんよ。w

知っている方も多いとは思いますが『スペアチューブ』を購入したままの箱で入れると邪魔になりますよね。しかし、箱が邪魔だからとそのまま『素』の状態でサドルバックやツールBOXなどに入れてしまうとサドルバックの裏地や携帯工具等でチューブに傷をつけてしまい、いざ使おうとした時には『チューブに穴が…』なんて事も…(^^;)
そんな時『サランラップ』でチューブを巻いてから入れると『傷防止』や『ゴムの劣化』を軽減してくれ収納スペースも『ほぼチューブの体積』で収めることができます。

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ちなみにお店にサランラップ常備してあります。チューブを購入の際に『ラップで包んで!』のオプションも無料でお受けしておりますのでお気軽にお申し付けください。m(_ _)m

『ゲームセンターCX』でおなじみの『岐部君』小説書いていたんですね。




昔の9速だからできること…

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9速の頃のシマノロードコンポーネントはまだまだ『コンパクトクランク』なんてやさしいクランクはなく『男はだまって52-39もしくは53-39』。ましてや、リアのスプロケットも『乙女ギア』もなく『男は黙って25T、しょうがない…27Tで許してやるか』と言う感じでなかなか厳しかったものです。w
この結果、現在でも『9速現役』の方はけっこう大変だと思っていたところ、『39-27、辛いんですけど…』と相談され、『うーん』と考えて思い出したのが『そういえば、9速の時ってロードのSTIでMTBのリアメカとスプロケ使えたな~』と言うこと。と言うことで… F・Rメカのキャパシティとかは無視してw とりあえず

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9速TIAGRAに…
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9速『LX』!『SLX』ではありませんよ!
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『CS-953  XTR!(XTRが一番かっこいい時ですね…)』の『11-34』をインストール!の結果、インナーxローのギア比は『2.25』に(34-30で2.23です。)!
これで『コンパクトクランク』X『乙女ギア』相当になりました。(かなりのワイドレシオですが…)
『9速で上りがつらい…』と言う方…ご参考にしていただければ幸いです。
ただ、アウターxローはメンテナンス台上では動きましたが使用しない方が吉です。m(_ _)m

解かる人だけがビビットくればいいです。w








自転車の異音


諸事情により昔の画像流用ですみません。w
さて、自転車に乗っていると必ず一度くらいは体験する現象が『異音』。この『異音』、『どの箇所』からなっているかを把握すれば自身で修理が可能だったり、自転車屋に持ち込む際に『異音箇所』を伝えることができるため作業がスムーズに進みます。『なんか変な音がする…』と思ったら、一度、下記のような手順で『異音が出る箇所』の見当をつけてみましょう。

まずは写真のように自転車を5つぐらいのエリアに分け、どのエリアから音が鳴っているのかを判別します。
次に異音がどんな感じで鳴っているかを聴きます。
・『何か』が『何か』に当たり一定のリズムで発生しているような『接触音』
例:『カスッ…カスッ…』『カツ…カッ…』『ズリッ…ズリッ…』『カリカリ…カリカリ…』など
金属がねじれている時に発生するような『きしみ音』
例:『キリキリキリ…』『ミシミシミシ…』など
さらにその音が金属から出ているような音(響くような音や高音)なのか、プラスティックやゴムのみたいな音(鈍い音や低音)なのかよく聞いてみましょう。
その音がどのような時に鳴っているのかを確認しておきましょう。『座って漕いでるのみ』『立ち漕ぎの時だけ』『ペダルに大きな加重がかかっている時(坂道を上っている時や向かい風の中を漕いでいるとき等)』『乗車時だけでなくメンテナンススタンドでクランクをまわしていも鳴る』等できる限り異音が発生する状況を把握しておくと問題個所の判断が付きやすくなります。
この4点を目安に過去の事例から判断したり、現品を確認してみたりして『異音の箇所』を特定し修理する事になります。

たとえば
 ②の前ブレーキ・前輪周りから 特に前ブレーキのあたりから
 『カスッ…カスッ…』と一定のリズムの『接触音』
 プラスチックやゴムのみたいな音(鈍い音や低音)
 前輪を空転させても聞こえてくる。
と言う場合、考え方として
1.場所的にブレーキ、フロントフォーク、ホイール、タイヤが怪しいが『前ブレーキあたりから音』と言う事で異音の前ブレーキ、または前フォーク部が異音の可能性が高い2.②の接触音の周期が一定のリズムと言うところから『タイヤ』または『車輪』が回っている状態で『何か』が『何処か』に接触している可能性が高い
3.③の『プラスチック』や『ゴム』が接触しているような音と言うところから『ブレーキシュー』または『タイヤ』』が『ホイール』、『フロントフォーク』、『スピードセンサー」等に接触している可能性が高い
4.空転させていても異音が発生していることから『タイヤ』に刺さった異物が地面と接触して異音を発生させている可能性はなし
となり『ブレーキシューがリムに接触している』または『フロントフォークにタイヤが接触している』もしく『スピードセンサーがタイヤ等に接触している』と言う感じで現象を判断することになります。
以下は5つに分けた箇所でよくある異音の例です。参考にしていただければと思います。
①ハンドル周り
よくある事例がハンドル周りから聞こえる『ミシミシ』『キシキシ』音が聞こえたりします。原因としては『ヘッドパーツのベアリングのグリス切れ』『ヘッドパーツ周りのグリス切れ』『ステムネジ部のグリス・アッセンブルルブ切れ』『適正トルク外のネジ部締め付け』等が考えられます。
修正作業としては『各部をグリスアップまたはアセンブルグリスをねじ部に添付後、適性トルク(トルクレンチにて)で取り付け』等を行います
②前ブレーキ・前輪周り
よくある事例が一定周期で『カチッ…カチッ』や『シュッ…シュッ』と言う音が聞こえたります。
原因としては『前ブレーキのリムへの接触音』『前ブレーキシューに刺さっている金属片のリムへの接触音』『サイクルコンピュータのマグネットとセンサーの接触音』『前輪の固定不備からくる異音』等が考えられます。
修正作業としては『前ブレーキのセンタリング調整』『前ブレーキシューの掃除』『センサー部の位置調整』『前輪の固定方法(特にクイックレバー締め付け具合)の確認』等を行います。
③クランク・前変速機・BB周り
よくある事例が一定周期(ペダルを踏みこんだ時)で『カチッ…カチ』や『ペダル裏からコツ…コツ』と音がなったり、振動がペダルを通して足に伝わる感じたりする事があります。
原因としては『前変速機へチェーンの接触』『BB取り付け部(取り付けネジ部)のグリス切れ』『圧入式BBのベアリングとクランクの接触時の異音』『クランク・BBの取り付けのゆるみ』『ペダルベアリング部のグリス切れ』『前変速ワイヤーのタイヤ等への接触音』『クランクに取り付けられたサイクルコンピュータのケイデンスセンサーとマグネットの接触音』等が考えられます。
修正作業としては『前変速機の変速調整』『BB部のタップ切り直し後にグリス添付をし再装着またはBB交換』『BB・クランク部の増し締め』『』『前変速機のワイヤーがタイヤ等に接触していないか確認』『ペダルのグリスアップまたはペダルの交換』『マグネット・センサーの位置調整』等を行います。
④サドル・後ろブレーキ回り
よくある事例が一定周期(サドルに座っているときのみ)で『カチッ…カチッ』や『シュッ…シュッ』や『ミシミシ』『キシキシ』と言う音が聞こえたりします。
原因としては『サドルレール部の破損・ゆがみ』『シートポストやぐら部分の変形』『リアブレーキのリムへの接触音』『リアブレーキシューに刺さっている金属片のリムへの接触音』等が考えられます。
修正作業としては『サドル交換』『シートポスト交換』『ブレーキのセンタリング調整』『ブレーキシューの掃除』等を行います。
⑤後輪・後変速機回り
よくある事例が一定周期の『カチッ…カチッ』や『シュッ…シュッ』と言う音や後変機回りからの『ガチャガチャ』音や『キュルキュル』『カン!カン!』と言う音が聞こえます。
原因としては『フレーム後方につけるタイプのサイクルコンピュータのマグネットとセンサーの接触音』『リアホイールのガタからくる異音』『スプロケットプロテクターの変形、破損による接触音』『リアディレーラーの変速不良』『ディレーラーハンガー変形によるりとリアスポークの接触』『後輪の固定不備からくる異音等が考えられます。
修正作業としては『マグネット・センサーの位置調整』『ハブ調整』『スプロケットプロテクターの交換または取り外し』『後変速機の変速調整』『チェーン、後変速機への注油』『ディレーラーハンガーの交換または曲がり修正』『後輪の固定方法(特にクイックレバー締め付け具合)の確認』等を行います。

以上が、よくある異音への対処例ですが『自転車のフレーム』は中が『空洞』のため『音の反響』がしやすく『音が発生している箇所』とは全然違う箇所が原因で『え!?こんなの事が原因!?』という事もあり、『異音の解消』を言うのは、かかるときは非常に時間がかかる修理でもあります。
ある程度、『異音の箇所』に目星をつけ、自転車屋に修理に持っていく方法がお勧めなのですが、サイクリングやサイクリングイベントの途中に異音が出た際に修理スタッフがいないことも多々あると思います。その際に上記の内容を思えておくと、異音個所の特定がしやすくなり修理可能なこともありますので覚えておくといいかもしれません。

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実は困ったときにこそっと読んでるおすすめのメンテ本です。