ロングライドイベントでアクシデントにあわないために…

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先日、行ってきた『栄村ぐるっとサイクリング』ですが大会HP、ブログ、FDや当日ライダーズミーティングでもけっこう注意喚起をしていましたが、残念ながら怪我をしてしまった方がいるそうです。(実際、私達も1件遭遇しました。)
『怪我』をしてしまうと『楽しい1日』なるはずが『悲しい1日』になるだけでなく、会場から帰宅するまでも一苦労…さらには社会人なら翌日からの仕事もまた大変…さらにさらに既婚者なら家族に何を言われることやら…と保険が少し適用されるくらいで(さらに付いていない場合は適用されないことも…)まったく楽しいことなどひとつもありません。
8月が終わるとまたロングライドのシーズンが始まります。『怪我』だけではなく『修理不可能なメカトラ』等の『アクシデント』に会わないために大会の前準備としてした方がいいことをいくつか書いてみたいと思います。

基本はやはり『点検』。
自主でも自転車屋さんでもかまいませんのでイベント前には点検を心がけましょう。また、最近、ロングライドイベントでは店舗にて『車検』を取り入れているイベントが増えているようです。場合によっては費用が発生しますが当日の『トラブル回避』のためにはいいことだとは思います。
点検にあったて注意する点としては…

大会2週間~1週間前に点検
 もし点検で問題が発見された場合修理をすることになりますが、パーツを取り寄せりることになっても、最低1週間あればどうにか修理または代替案を考える事が可能だと思われます。このことから、前日や前々日の点検ではなく最低でも1週間くらいには点検をすましておきましょう。

自主点検の場合、重点的にチェックする箇所としては 『タイヤ』『ブレーキシュー・ブレーキワイヤー』『ハンドル固定』『ステム固定』可能であれば『ディレーラーハンガー曲がりの目視点検』と当日は『車輪の固定(クイックレバー)』の確認 

タイヤ 
磨耗、変形、劣化具合 (タイヤのセンター部分の摩耗具合、サイドのひび割れ、サイドカットが起きていないか等)
ブレーキシュー・ブレーキワイヤー 
磨耗、劣化 (極端な減り方やひび割れ、金属片がブレーキシューに挟まっていないかを確認)、ワイヤーも劣化や極端なワイヤー取り付け部のホツレを確認
ハンドル・ステム固定 
ちゃんと固定されているかどうか(前輪を足で固定しハンドルを持ち上下左右に力をかけて動かないかを確認)
車輪の固定  『クイックの締め付け具合、車輪固定にガタがないかを確認 くわしくはこちら
ディレーラーハンガー曲がり 
『後ろの変速機が内側に曲がっていないかを確認 くわしくはこちら

この6点は『落車の危険性』や『走行不能なトラブル』につながる可能性があるため必ず確認をしましょう。。自主点検で自信のない方はお店や大きな大会であれば有料のメカニカルサポートもあると思いますので活用しましょう。(当店で購入された自転車は無料で点検しております。ご活用ください。)
また、フロント・リアの変速確認は『調整』まではしなくてもかまいませんが(できる方はしましょう、)ちゃんと変速するかは確認しておきましょう。ちゃんと変速ができていない場合は最寄りの自転車屋に持っていてくか大会のサポートなどに必ず見てもらいましょう。そのままの状態で乗車を続けると精神的に肉体的も疲労が増します。

この『点検』をちゃんとしておくと『メカトラブル』をかなり解消できると思います。特にここ3~4年オーバーホールをしていない方や点検らしい点検をしていない方はした方が安心です。

道具の準備 主にパンク修理道具等の準備になりますが私の場合はこんな感じ+タイラップを標準装備しています。ここまでは用意する必要はないとは思いますが、『スペアチューブ(※ホイールのリムハイトに対してちゃんと適応しているもの!)x2』、『タイヤレバー』、『携帯用工具』、『携帯ポンプ(co2ボンベの場合、事前に1度は使用して体験しましょう!)』は最低限用意しておくといいでしょう。また、可能であればパークツール TB2かダクトテープ』を用意しておくと、タイヤに大きめの穴やサイドカットが起きてもとりあえず穴を防ぐ事ができる場合があります。

以上が自転車本体や装備等の項目です。このへんは雑誌やWEBで書かれていることも多いので皆さん気を付けていると思いますが、ここからが個人的にも失敗などをして体験したところからくる注意なのですが…

下りで無理をしない。 これが一番注意していただきたいところです。たくさんの人達と一緒に走っていると、ついつい自分の制御できるスピードを超えたスピードで走行してしまうことがあるとは思いますが、下りでのオーバースピードは『落車』につながる可能性が高くなります。『落車』をしないためにも速度には『ゆとり』をもって必ずコーナー前にはちゃんと『減速』を心がけましょう。また、路面が悪い(砂が浮いていたり、路面が濡れている時など)は『前輪への加重』が強くなると前輪がスリップしやすく転倒しやすくなります。基本は前後の車輪均等に加重をかける事が重要ですが、路面が悪い場合は後輪加重を意識すると万が一、車体が安定しなくなってもビンディングペダルから足を外すと、バランスが取りやすくなるため転倒しそうになった場合も持ち直せる可能姓が高くなります。

『補給のタイミング』を時間で決める 最近のロングライドイベントは『グルメ』なエイドステーションが豊富にあるため『エネルギー切れ』を起こす心配は少ないとは思います。とは言え、走行速度や獲得標高によってはエイド間の走行時間が長くなったりする場合も出てくるため『補給』が必要になる場合がでてきます。この『補給のタイミング』、感覚でしてしまうとうっかり忘れてしまうことがおきるため、『感覚』ではなく『時間』で決めてしまうと補給のし忘れがすくなくなります。目安としては1時間以上走り続けるような事がある場合は1時間に一回くらいに『飴』等の糖分を食べるようにしましょう。特に長い登りを上った後の下りの前に補給をしておくと『集中力の低下』を防ぐ事ができます。水分補給に関してですがまだまだ暑い季節が続きます。15分に1回くらいのペースで水分補給を心掛けましょう。

車が少なくても油断はしない レースと違いサイクリングイベントは基本道路を封鎖していません。車が少ない道を選んでコースレイアウトはされていますが前方からも後方からも車はやってきますので注意しましょう。特にブラインドコーナーの対向車は気を付けましょう!

前方を走っている人との車間距離 今まで複数の人数と走ったことない方は前を走っている人との車間距離に気を付けましょう。また、前の人だけを見るのではなく数メートル先の様子を見ながら走ると次に前の人がどのように動くかが判断しやすくなります。

睡眠不足と飲みすぎw はい。去年までの私の事ですね。(^^;) 今年からけっこう気をつけていますw  実際、『熱中症』になりやすくなったり『注意力低下』に直結しますので、前日に盛り上がりたいのはよくわかりますが!お互い気をつけましょう。w

以上のような事に気をつけて『ケガ』や『アクシデント』なく大会を楽しみましょう!