FD-R9100、FD-R8000、FD-R7000の新しくなったフロントディレーラーの「ワイヤーの初期伸び調整的な」調整方法。




R9100から新しい機構になったシマノのフロントディレーラー。今回説明する調整方法は「初期設定」ではなく納車後2週間から1か月くらいするとよく起きる「フロントギアの変速をしたらチェーンがフロントディレーラーの外側に「ジャラジャラ」と当たってる!」と言う「ワイヤーの初期伸び調整」が起きた場合の微調整(ワイヤーを適正なテンションにする方法)の方法です。また、この記事の調整方法以外にも「ケーブルアジャスター」がバイクに取り付けられている場合はこちらの方法で調整することも可能です!特に今回新しくなったフロントディレーラーの初期設定は過去の調整方法と変わっています。『昔、調整したことあるから」と昔の感覚で調整をすると「泥沼化(^^;)」する可能性が高くよほど自信がある方以外はちゃんと自転車屋さんへ持っていったほうがいいかと思われます。
では調整方法です。

1.フロントディレーラーの変速操作を行い、フロントディレーラーを「トップ(フロントチェーリング アウター)」位置に移動させる
2.もう一度、軽く変速レバーを押しアウターへの変速操作をしたあとフロントディレーラーが動かない事を確認する。(フロントディレーラーがとトップ位置に入っているかをどうかの確認)
3.内側の変速レバーを軽く「カチッ」と1回音が鳴るくらいに軽く押し込む。(トップトリム操作)

※写真のレバーは「ST-5800」です。
フロントディレーラーの動きはインナーギアへチェーンは変速するほど動かず、フロントディレーラーが少し内側へ移動するだけの動きをします。(トップトリムの位置になる) インナーギアに変速してしまった場合はレバーの押し込み過ぎています。

4.次に写真の「ケーブル調整ボルト」を時計回しに少しずつ締めていくことになります。

その際にどのくらい締め込みをすればいいかは「フロントディレーラー」をリアホイール側から見ると下記のような「ガイド」を参考にします。赤丸で囲ってある上の「白い線」と下の「白い線」が一直線になるまで少しずつ「ケーブル調整ボルト」を締めこんでいきましょう。

下の写真のように「一直線上」になればOK!

※この際にもしボルトを緩める方向に回さないようにしましょう!もし緩める方向に回してしまった場合は

必ず一度ロー位置にフロントディレーラーを変速操作をし(写真の黒いレバーを「カチッ」と1クリック分押し込みフロントディレーラーをローの位置(インナーギアの位置)にする。レバーを奥まで2クリック分押し込んでしまうと「ロー・トリム」と言う一番内側の位置にフロントディレーラーが移動してしまいますが大きな問題にはならないと思いますので焦らなくてもも大丈夫です)その再び上記に記載した『1、2、3』の操作方法して「トップトリム位置」にフロントディレーラーを移動させ「インジケーター」のラインが一直線上になっているかを確認しましょう。

以上で「フロントディレーラーの微調整」は終了です。ただし、フレーム形状やフロントディレーラーの取付位置によってはこの作業をしても「チェーンの接触音」がなくならない事もわりとあります。その際は購入した店舗か上記のようなロードバイクの取扱のあるお店に持っていき調整をしてもらったほうが安心です。
以上が新しいフロントディレーラーの「ケーブル張り調整」でした。
また、以前紹介した変速機の簡易調整の時と同じく!自転車購入後の「ディレーラーの変速調整」をする際はよほど自信がない限り「H」と「L」の調整ボルトは触らない方がベターです。けっこうな確率で「ディレーラー調整の泥沼化」になる可能性が高くなりますのであまりお勧めはしていません。(^^;)

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