飛行機輪行の際の輪行袋への収納

これからの夏休みシーズン、飛行機輪行に初挑戦と言う方もいらっしゃると思います。昨日の『段ボール収納』の方が自転車の保護という点では安心なのですが、到着先での段ボールの置き場所や廃棄の手配、レンタカーを使用する場合は車内の収納スぺース等によっては『段ボール』を使用するよりも『輪行袋』を使用した方がいい場合があります。
収納方法としても『普段の輪行の仕方』と変わらないため、輪行したことのある方でしたら保護材を巻き付けるだけなので比較的簡単に収納する事が可能です。
(写真は過去の写真を使用しているので自転車が時々違っています。m(__)m)




最初に書きましたが輪行袋への収納の仕方は通常と変わりありません。フレーム、チェーンリング、スプケット部分をきちんと養生することが重要です。また、輪行袋のタイプですが個人的には『前後輪外しタイプ』で『ひっくり返してハンドルとサドルで自立するタイプ』が比較的安定感があり収納もしやすいのでお勧めです。私が使用している輪行袋は『MARUTO ツアーバックスマート』 と言うものです。(お近くの人はお店で注文してね。w)

 

また、本来は『エンド金具』は使用しなくてもいいのですがフレームの損傷を防ぐためとチェーンが輪行袋でバタつかないように私は使用しています。


ダンボールの時と違って、リアディレーラーも外しておいた方安心です。私の場合はウェスにくるんでフレームにくくりつけてしまいます。あと、なぜ『MARUTO ツアーバックスマート』をお勧めするかと言うと

こんな感じで付属のS字フックと大きめな輪ゴムで本体と前後ホイールを固定します。これが三か所止めると輪ゴムで簡単な割には確実に固定してくれます。


最後に外側からさらにプチプチと段ボールで補強して完成です。この状態でタクシーの運転手さんに荷室のドアの攻撃で数回挟まれましたが無事でした。w

あと、最近増えて来ている電動変速を使用している方の場合ですが

使用している『変速システム』が『電動』のため輸送中に変速スイッチに何かが触れて誤作動を起こさないように『フレームから出ている電装ケーブル』を下の写真のように取り外した方が安心です。(写真は旧タイプの電動です。)

このときに使う工具名は『TL-EW02 Di2用プラグ挿抜工具』と言います。バッテリーを抜いておくと言う方法もありますが、飛行機会社によっては取り外したバッテリーに最初に付属されている『端子キャップ』を装着しておかないと搭乗できないと言う話も聞いた事があります。(詳しくは航空会社にご確認ください。)また、内装バッテリーの方の場合は外しようがないため(手間暇かければ外せますがやる人は99%いないでしょうw)この方法が誤作動を防ぐ確実な方法だと思われます。ただし、工具を忘れると変速できなくなるため、必ず持ち忘れのないようにしましょう!


気になる方は『ディレーラーハンガー』のスペアも持っていきましょう。
以上が輪行袋で飛行機輪行する際の収納の仕方です。写真に載っている『養生用の白い筒』ですが自転車屋さんに行けばあればおそらく無料でもらえると思います。
『飛行機輪行』は慣れると自転車で走るフィールドが今までの比ではなく広がり、日本だけでなく海外を自分の自転車で走ることも可能になります。いきなり、海外はハードルが高いと思いますが海外に比べれば荷物を丁寧扱ってくれる国内線でこの夏、飛行機輪行に挑戦してみるのはいかがですか?





飛行機輪行または自転車を配送する際の段ボールへの収納方法

ツールド沖縄のエントリーが昨日から始まっていますね。100kmクラス40オーバーはすでに定員のキャンセル待ち状態です。(友人は油断してエントリーできず…もう140kmしかないじゃんと愚痴ってました。w)

ツールド沖縄等の遠方の自転車イベントに参加する場合、飛行機で向かうことが多いと思いますが飛行機に自転車を乗せるには『何か』で梱包しなければなりません。今回はその中でも低コストで梱包できる『自転車納品箱』と『輪行袋』で飛行機輪行する場合の梱包の仕方を載せたいと思います。まずは第一弾で『段ボール編』です。(写真は過去記事からの抜粋のためパーツが古めなのは許してください。)

段ボール編

まず、自転車配送用段ボールですが、自転車屋さんに行けば納品用の段ボールを普通は貰えるはずです。この時、自宅まで持って帰るのは大変かと思いますが収納を楽にしたい場合『一番大きい箱』をもらってきましょう。一番は26、27インチモデルの電動アシスト車の箱。次が29インチMTBの箱(フレームサイズが大きいとなお良し)、あとは似たり寄ったりなのですが可能な限りフレームサイズが大きい自転車の箱を譲ってももらうのがベストです。

電動アシストの箱だとフレームサイズにもよりますが540ぐらいまでなら前輪とシートポストを抜けばそのまま収納可能な事が多いです。また、写真を見やすくするために梱包材を使用していませんが、実際は『ぷちぷち』などの梱包材を使用することをお勧めします。
収納方法ですが


①ペダルを外します。
ペダルレンチという工具を使用します。ペダルによっては六角レンチでも可能です。

②前後のタイヤの空気を抜きます。おそらく気圧の変化によるバーストはしにくいとは思いますが
手荷物預けの際にも係員さんに確認をされますし、何かあってもいやなので抜いておきます。
この事から現地に到着後すぐに自走される方はしっかりと空気が入るハンディポンプが必要です。(CO2ボンベは飛行機内に持ち込み(預けでも)は諸説ありますがやはり無理そうな感じです。また、チェーンオイルのスプレータイプも同じように持ち込み不可なため気を付けましょう。)


③前輪を取り外します


④前輪を外したフロントフォークの先にフォークエンドを保護するキャップをはめ込みます。この製品は自転車本体が商品として入荷するときについてくるものなので、スポーツ自転車を扱っているお店でモノがあれば無料で貰えるはずです。もしくは段ボールやプチプチで養生しても大丈夫です。


⑤外したフロントホイールにも保護用キャップをはめ込みます。こちらも自転車入荷時についてくるものなので無料で入手可能だと思います。もしくは段ボールやプチプチで養生しても大丈夫です。


⑥可能であれば後ろの変速機を取り外しておいた方がフレームの変速機取付部分(ディれーらーハンガー)が曲がってしまう等のトラブルを回避できるのでおススメです。

⑦もし、後ろの変速機を取り外すと取り付けるのに自信がない…と言う方は
前ギア内側、後ギアも内側(ギア比でいえば一番軽いギアの設定です。)にしておくと後の変速機が内側に入り込むのでトラブルのリスクは軽減できます。

⑧後ろの変速機を取り外さない場合は、後ろの変速機に保護用のキャップを取り付けます。これも無料で手に入るはずですが、キャップの形によっては取りつかない場合もあります。こちらもない場合は『プチプチ』等の緩衝材でリアディレーラー、スプロケットごと養生します。

⑨シートポストを取ります。その際に現在のサドルの高さを覚えておくためテープか何かで目印を付けておきます。

⑩前ブレーキのワイヤーを外しておきます。取り付けたままでも可能ですが、外しておくとハンドルを本体に固定しやすいと思います。

⑪ステムごとハンドルを取り外し、ハンドルを輪ゴムや紐などで固定すれば出来上がりです。
ハンドルだけではなくステムごと取り外しているのは再組立ての際に楽だからです。ハンドル、ホイールの固定方法ですが大きめ輪ゴムの方が箱内で動きにくいので紐よりもおススメです。


⑫箱に入れ、なるべく中で自転車が遊ばないように梱包材や荷物で隙間をなくすようにしてください。最後にペダル。クイックレバー、装備品の忘れ物がないか確認して(小さめの箱に全部入れておくいいですよ)蓋をしめましょう。
スペースがあればイベントで使用するジャージやシューズ、ヘルメット、フロアポンプを入れておくと当日『忘れた~!!』と言う心配が軽減されるためおススメです。







輪行袋で飛行機輪行

今日は… 予報と言う事もあり来店が…
と言うことで今週末の『ツールド沖縄』へ向け梱包作業をしています。いつもは西濃運輸で配送してしまうのですが、今回は三連休も自転車に乗りたいため(悪あがき…)当日、飛行機で持っていき、向こうで借りるレンタカーは通常のセダンタイプのためなるべく荷物を減らすべく『段ボール』ではなく『輪行袋』で向かう事にしました。

まずは使用している『変速システム』が『電動』のため輸送中に変速スイッチに何かが触れて誤作動を起こさないように変速レバー側のケーブルを下の写真のように取り外します。

この他、バッテリーを抜いておくと言う方法もあります。飛行機会社によっては取り外したバッテリーに最初に付属されている『端子キャップ』を装着しておかないといけないと言う話も聞いた事があるのりますが、実際のところは不明です… とりあえず、私の場合はケーブルを外す方法で今回は行く事にしました。

リアディレーラーも外すためケーブルを取り外しておきます。


外したリアディレーラーですが私の場合はウェスにくるんでフレームにくくりつけてしまいます。


今回使用する輪行袋は『MARUTO ツアーバックスマート』 と言う商品で前後輪を外してハンドルとサドルで自立させてるタイプです。

こんな感じで付属のS字フックと大きめな輪ゴムで本体と前後ホイールを固定します。三か所止めると簡単な割には確実に固定してくれます。


念のため『リアエンド金具』も取付ます。この時、チェーンをエンド金具に引っかけておくとチェーンがバタつきにくくなります。


さらに念のため『エンド金具』のスペアも持っていきます。


そして、最後に外側からプチプチと段ボールで補強して完成です。あとは本当に何かあったら現地で考えます。まあ、国内線でANAさんなので大丈夫でしょ
レース当日の天気予報が微妙な雰囲気ですがとりあえず『DNS』ではなくスタート地点に立つよう頑張りたいと思います。あとは持っていくもの準備しなきゃ…