『こどもてんちょう』が『流行』にのってしまいバタバタしていましたがどうにか落ち着いたような気がします(^^;)
さて、今回も完成車モデルに多い『ST-RS505』の組付。さすがに作業には慣れてきましたが、今度は作業とは別のお恥ずかしい格闘をする事態に…
今回の作業は2年くらい前のディスクロードを『機械式ディスクブレーキ』から『油圧式ディスクブレーキ』に変更と言う作業でした。そこで交換するにあたって必要な情報の
『今回使用するディスクブレーキキャリパーの仕様』
『今まで使用しているフレーム&フォークのブレーキ台座の仕様』
『今回使用するディスクブレーキキャリパーをフレーム&フォークに組み付けるためのアダプターの種類』
『使用するローター径』
と仕様と組合せを調べていくと、どれがどれに対応だ状態に…
調べてみた感じでは
『フレーム&フォークのディスク台座の仕様(インターナショナルとかポストマウントとかフラットマウントとか)』は何か?
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『取り付けるディスクブレーキキャリパーの仕様(インターナショナルとかポストマウントとかフラットマウントとか)』は何か?
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『使用するローター径』は何か?
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と調べていくと
『直接フレームまたはフォークに取付可能か』または『ブレーキキャリパーアダプターはどれを使用するか』と言うことが比較的わかりやすいと思います。(下記にアダプター一覧の画像を張っておきます)
が、しかし…調べていくと真の問題発生!
今回考えている作業の『フォーク&フレームのディスク台座の仕様』が『ポストマウント』タイプに現在主流になりつつある『フラットマウントのディスクブレーキキャリパー』を取付するための『アダプター』はないと言う事実が判明…。
つまり…
『ポストマウントディスク(インターナショナル)台座のフォーク&フレーム』には『フラットマウント台座のディスクブレーキキャリパー』はつかえないんです…(>_<)
※『フラットマウントブレーキ台座のフレーム&フォーク』に『ポストマウント式のディスクブレーキキャリパー』はアダプターを使用すれば取付が可能です。)
つまり…『フレームのディスク台座の仕様』が『インターナショナル』または『ポストマウント』形式だった場合、最初に装備されている『機械式ディスクブレーキキャリパー』を『油圧式ディスクブレーキキャリパー』に変更したい場合は『ポストマウント』タイプの『油圧ディスクブレーキキャリパー』を選ぶ必要があります。(台座が『インターナショナル』の場合は『ポストマウントブレーキキャリパー』にアダプターを使って取り付けます。)
長い時間を費やし…あれ!?もしかして『シマノテクニカルセミナーで教わっていたんじゃないか??』
て感じです。恥ずかしい…
まだ、お客様相談室にはきいていませんが、資料を見る限りシマノの変換用の純正アダプターはないです。サードパーティで、もしあったら教えてください訂正します(^^;)
※先日、確認したところやはり『アダプター』はなかったです。
ちなみに簡単に先ほどから連呼しているディスク台座の形式の説明をすると
『インターナショナル』台座
こんな感じです。大雑把に言うと横向きに取り付け台座があり、アダプター(『雌ねじ』が切られてます)を介してブレーキキャリパーをフレームに取り付ける感じです。(上記の写真は『ポストマウント方式のプレーキキャリパー』を『ポストマウントブレーキキャリパーアダプター』を使用して『インターナショナル台座』に取り付けています。)
『ポストマウント』台座
こんな感じです。こちらも大雑把に言うとフレーム側にネジが切られていて(『雌ねじ』)、フレームに直接ブレーキキャリパーを取り付ける感じです。(ローター径が大きくする場合はアダプターを使用します。ただし、ディスクロードの場合は基本140mmローターで大きくしてもおそらく160mmローターが限界です。)
『フラットマウント』台座
こんな感じ。一見ポストマウントタイプぽいですが、『雌ねじ』部はブレーキキャリパー側にあります。フレーム側はただの『穴』です。
『シマノ』であれば『ポストマウント』と『インターナショナル』台座に対応する油圧ブレーキキャリパーは『BR-RS785』か『BR-R785』となります。(2016/11月現在)また、今のところ現行の油圧STレバーとのブレーキキャリパーの互換性はほとんどあります。(ただし、リア変速とFメカの互換性の違いがありますので要注意!ST-RS405のみ10速、他は11速ですが『R9120』、『9170』、『9180』を使用する場合は『FD-R9100』を使用しなければいけません。)
今回は『ST-RS505』に『BR-RS785』の組合せにしました。
『SRAM』は各モデル『ポストマウント』と『フラットマウント』の2種用意されていました。
油圧式ではありませんが、『TRP』等の『上位グレードの機械式』や『機械式と油圧式のハイブリッドタイプ』もまだ『ポストマウント』に対応可能です
さらに、機械式から油圧式に変更する際にもう一つ注意する点で『シマノ』の場合、『ディスクブレーキパッド』の種類(ナロータイプ、ワイドタイプ)と材質(メタル、レジン)で対応ローターも変わります。シマノ製の『ディスクブレーキキャリパー』に交換の際は『対応ディスクブレーキパッド』と『ディスクローター』の互換性も調べておきましょう。(ロードディスクの場合はほぼナロータイプですが)
また、シマノ純正品の『140mmローター』は取付方法がセンターロックタイプしか現在のところありません。(サードパーティはアリ)
こんな感じで2~3年前の機械式ロードディスクブレーキを油圧式に変更する場合、ややっこしくなる場合があります。変速レバーの種類だけでなく『キャリパー』と『フレーム』の互換性も調べることをおすすめします。
あと、9100系DURAの油圧ディスクキャリパーはシマノさん推奨の『フラットマウント式』オンリーです。となると、ロードディスクに関しては久々にシマノさんの『旧規格は切り捨て!』のダークな一面が発揮するのかも…。2017モデルからは本体メーカー各社『フラットマウント』仕様にはなっていますが2~3年くらい前のディスクロードをSALEで買われる場合は『スルーアクスルの仕様』も含め、このディスクブレーキの仕様も考慮(調べて)した方がいいかもしれませんね。
油圧ディスクブレーキの取付時の脱脂作業(ブラケットなどについてオイルを拭く)には必須です。
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