自転車のステムの規格(サイズ)の話。



今回は交換する頻度が多い割には規格がたくさん存在していて混乱する『ステム(アヘッドタイプ)』に関する規格に関して『ざっくり』と書きたいと思います。『なんとなくこんな感じなんだな~』と言うところを掴んでいただければ幸いです。(けっこうな文章量になっちゃいましたが…(^^;))
また、ハンドルバーの規格に関してはこちらをご参考ください
『ステム長』

この赤丸で囲った数値の事で、『ステムの長さ』を示しています。写真の商品だと『60mm』~『120mm』の長さが10mm単位であるよ!という事になります。

ざっくり言うと『ステムのハンドル取付部の真ん中のあたり』から『ステムを自転車本体取付するところの真ん中あたり』の長さです。写真の『赤線』にあたります。 
次にステム交換時の『ステム長』の考え方ですが『現在使用しているステム』と『交換するステム』の『ステム長』を比べた際に

『交換するステムのステム長』が『現在のステム長』より『短くなった場合』『ハンドル位置は交換前より手前』になりハンドルとサドルの距離が短くなります。(ハンドルまでの距離が近くなる)
『交換するステムのステム長』が『現在のステム長』より『長くなる場合』『ハンドル位置は交換前より遠く』になりハンドルとサドルの距離が長くなります。(ハンドルのまでの距離が遠くなる)
※厳密に言うと後で説明する『ステム角』によってハンドルまでの距離の変化がありますがとりあえず『ざっくり』なので…
また、ステム長を現在使用しているものより「長く」した場合、ブレーキ・シフトワイヤーが足りなくなる可能性がありますので注意しましょう!
『ハンドルクランプ径』

赤丸で囲ったところの数値の事です。
写真の赤線部で取り付けるハンドルの中心部分の『径』のサイズの事を示しています。
この『ハンドルクランプ径』がなかなか『厄介』と言うか『規格の種類』が多いです。 ハンドルバーの中心部分を『ノギス』でしっかりと測り『クランプ径』を調べる方法が基本的な方法ですが、ハンドルバーに『ハンドルクランプ径』が刻印されているモノも多いのでまずはそちらをチェックした方が早かったりします。

こんな感じ。
とは言え、刻印がされていないハンドルバーも結構ありますし、古いモデルだと刻印がないこともあるため「ノギス」で測ることになることもあります。とりあえず、思いつくハンドルバー径を記述してので参考にしてみてください。また、そのクランプ径がどんなイメージなのかも記入しておきますのでこちらも参考にしていただけらば幸いです。(記述モレがありましたらご連絡ください。付け足したいと思います。m(_ _)m)

ハンドルクランプ径が太い順から書いていきますと…

35.0mm 数年前から出てきた極太サイズ。わりとニッチなサイズですが、31.8サイズのハンドルバーよりも剛性感を求めるユーザのために作られたようです。 ロードもMTBにも使用されておりメーカーで言うと『DEDA』とか『EASTOM』、『RENTHAL』などでラインナップされています。
31.8mm 最近では定番のサイズ。MTB、ロード、クロスバイク問わず使用されています。写真のハンドルバーもこれです。このサイズが広まったおかげで自転車屋さんはステムの在庫がかなり減ったそうな…w
31.7mm 『DEDA』サイズとも言う。 ステム・ハンドルバーでは超有名メーカー『DEDA』のハンドルクランプ径サイズ。定番の『31.8』と『0.1mm』しか違わないじゃん!と思うのですが…がその『0.1mm』が走行中におけるハンドル脱落やハンドルの固定不良、ステムクランプ部の破損の原因になるかもしれませんので『DEDA』のステムを使用の際は『DEDA』のハンドルバーを使用しましょうね。としか言えない…(^^;)
26.0mm 今でも現役ですがちょっと前のロードに多く使われたサイズ。 クイルステムを使用している方にはまだまだ現役のステムでしょう。(アヘッドステムも少ないですがあります。)ビジュアル的に『クロモリ』フレーム等の細身のフレームとの見た目の相性はばっちりです。
25.8mm 昔のITM規格。倒産する前のITM社のステムやハンドルバーの規格で、現在は商品としては流通していないはずの規格です。上記の『31.7mm』規格と同じにようにロードステムの定番『26.0mm』と『0.2mm』しか違わないじゃんと昔の私も思いましたが、こちらもちゃんとメーカー揃えないとあぶないので手に入りにくいとは思いまうがITM同士で使用しましょう。
25.4mm トラック用ハンドルやちょっと前のMTBやランドナーに多く使われていたサイズ。(トラック用は現役)最近ではエントリーモデルのクロスバイクにも使用されています。このサイズ。注意すべき点があり、ステムではなく『ハンドルバー』の話になりますが、同じクランプ径『25.4』サイズであっても『ハンドルのにぎり径』が『22.2(主にフラットハンドルバーと一部のブルホーンバー)』と『23.8(主にドロップハンドルバーとブルホーンバー)』と2種類存在しますので注意しましょう。
フラットバー(22.2mm)

ドロップバー(23.8mm)

※写真は31.8
サイズのモノです。
この径の種類により『変速レバー』や『ブレーキレバー』の取り付けられる種類が決まってきますので要注意です。
例:『ドロップハンドルバー(23.8mm)』には『MTBのブレーキレバー(22.2)』は付きません。
※加工・改造は除く

22.2mm  BMXや軽快車(いわゆるママチャリ)のサイズ。アヘッドステムではあまり見ないハンドルクランプ径です。(BMXは別として)スポーツバイクメーカーの子供車で使われていることもあります。

『コラム径』

赤丸で囲ったところの数値の事です。
写真の赤線部でステムを取り付ける部分のフォークコラムの『径』のサイズの事を示しています。
アヘッドステムの場合だいたい4種類の径のサイズがあり、こちらもどの自転車にそのコラム径が多いかのイメージも書いておきます。(最終的には「ノギス」でサイズ確認をしましょう。)
今回も太い順で
1.5”  サイズ(38.1mm) 通称『ワンポイントファイブ』 とか呼ばれている規格でこのサイズのステム。昔の『キャノンデール』のイメージしかないです…。 ちなみに『テーパードフォーク(下1.5)』はコラムの下側だけこのサイズです。
1-1/4”サイズ(31.8mm) 
『スーパーオーバーサイズ』と呼ばれているサイズで有名どころでは『GIANT (オーバードライブ2規格)』や『CANYON』の自転車で使用されている規格です。商品によっては『シム』を使用することにより『1-1/8”(28.6mm)』サイズにも変更可能です。
1-1/8”サイズ(28.6mm) 『オーバーサイズ』と呼ばれているサイズで『ステムのコラム径』の中では定番サイズです。車種もクロスバイク、MTB、ロードと幅広く、価格帯もエントリーモデルからハイエンドモデルまで使用されています。『シム』を使用することにより『1”(28.6mm)』サイズにも変更可能です。
1″ サイズ(25.4mm) ちょっと前の定番サイズ。ちょっと前のフレームだったり、最近ではクロモリフレームにも使われています。このサイズ単体でのステムは種類がほとんどなく、上記の『1-1/8”サイズ(28.6mm)』ステムに『シム』を使って使用することが多いです。
『ステム角』

赤丸で囲った数値の事です。カタログによって『±10°』とか『84°』とか『73°』と表記の仕方が変わったりします。この数値、フォークコラムとステムの作る角度の角度差をしめしています。
ちなみにこの『数値』。『プラスマイナス』表記の方が取付時のイメージがしやすいため『84°』とか『73°』と表記されている際は『°』表記の数字を『90』から引き『プラスマイナス』表記にしておくといいでしょう(たとえば『84°』の場合『90-84』で『±6°』となり、『73°』は『90-73』で『±17°』となります。)
本当はこの角度に使用しているヘッドアングル角を組合せて『地上に対してステムが何°になっているか』と考えるのが正しい『ステム角』の考え方ですが…ここは『ざっくり』とした説明をしたいと思います。(^^;)
まず『+』『-』と言うのはステムの取り付けた際ハンドルの位置が『上向き』になるか『下向き』になるかを示します『+』は『上向き』『-』は『下向き』にと考ええましょう。次に『数字 °』が『角度』です。この数字部分が大きい数字であればあるほど『上向き』と『下向き』の角度がきつくなります。
文章だとわかりにくいので画像を見てみましょう。(解りやすいように極端な角度のステムの写真を取りました。)

『+(上向き)』方向に取り付けたステム
『-(下向き)』方向に取り付けたステム
なんとなくイメージはできたでしょうか?
次にステムを交換した際に『現在使用しているステム』からどんな感じで変化が起きるのか?に関してですが
『現在使用しているステム角』と『交換しようとしているステム角』の『ステム角』を見比べた際に

交換するステムの『数字』が大きくなる場合 ⇒ ハンドルの位置は交換前と比べ、ステムを上向き(プラス方向)に取り付けた場合『交換前よりも高く』なり、ステムを下向き(マイナス方向)に取り付けた場合『交換前よりも低くなる』なります。

交換するステムの『数字』が小さくなる場合 ⇒ ハンドルの位置は交換前と比べステムを上向き(プラス方向)に取り付けた場合『交換前よりも低く』なり、ステムを下向きに(マイナス方向)に取り付けた場合『交換前よりも高く』なります。
※『ステム長』の説明に際に書いた通り交換するステムの『ステム長』によっては上記のような変化が起きないこともあります。
また、現在使用しているステムよりも交換するステムのステム角が大きく変更されたり、上向きの角度に変えた際にブレーキ・シフトワイヤーの長さが足りなくなる可能性がありますので交換の際は注意しましょう。

『コラムハイト』
赤丸で囲った数値の事です。


写真の赤線部でステムのフォークコラムに収まる幅(高さ)の事になります。
写真のカタログに載っているステムであれば『43mmのフォークコラム幅』が必要になることを意味しています。
この『コラムハイト』。同じメーカーであったとしてもコラムハイトのサイズが違うモノも多いため厄介です。交換の際には『現在使用しているステムのコラムハイト』と『交換するステムのコラムハイト』を比べ『二つのコラムハイトの差』をコラムスペーサーで調整するこになります。
例えば『現在使用しているステムのコラムハイトが43mm』、『交換するステムのコラムハイトが40mm』だった場合『43mm-40mm』で『3mm』余りがでしまうため基本的には3mm分コラムスペーサーをステムの『上』に足すか(ステムの取り付け位置は現状維持になりますが、ハンドル位置はコラム角やステム長によって変化がおきることがあります。)または『下』に足す(基本的にはステムの取り付け位置が現状より高くなります。また、ハンドル位置はコラム角やステム長によって変化がおきることがあります。)ことになります。

また、『交換するステムのコラムハイト』が『現状使用しているステムのコラムハイト』よりも極端に長くなる場合ステム交換ができなくなる場合がでてくるため、交換の際は注意が必要な数値でもあります。以上がステムに関する規格のざっくりとした説明です。(つっこみがありましたら訂正いたします。m(_ _)m)

最後にステムを交換する際には『ヘッドパーツの玉当たり調整やコラムスペーサーの枚数調整』が必ず必要になりますので自身のない方は自転車店での交換してもらうか、購入時に注意点などを確認していおくといいでしょう。(^◇^)
とりあえず、このセットがあればステム交換する際に使用するスペーサーは網羅できるはずです。




頭を整理中…

昨日は自転車の体の使い方、ポジション、フィッティング等についての座学をし、実走時における『体の使い方』を勉強をしてきました。ちなみに写真は座学を真剣に聞きいり…実走トレーニングに関してはブッチぎりのドンケツのため写真なんかとって暇なんてないためありません(^^;)

で、勉強してきたところはこちら!

COSMOS performance consulting
シクロワイヤードで紹介されていた記事は こちら

受講した内容に関してはまだまだ頭は整理段階…頭で考えながら…実際にやりながら…上手く皆様にフィードバックできればと思っています。いまのところはこれくらいサラッとしかまだ書けないですが私自身は講習を受けて間違いなく良かったです。ご来店いただければ情報を整理しながらいろいろとお話ができると思います。

あとは、とりあえず、代表の岡さんはかなりの『ナイスガイ』でした。(^◇^) (『知りたいところ』はそこじゃない!とか言われそうですが…(^^;))

愚痴りたくもなるよね…


もう2018モデルですか…  まあ、今月も展示会もありましたしね…来月はもうひとつ展示会あるんですよね… この調子では、もはや、水曜定休日ではないぞ…(^^;) やはり、9月に幕張メッセで合同展示会を求ム!!w




『ツール・ド』と言えば…


まあ、まずは『フランス』とか『スイス』ですかね。日本でいえば『沖縄』と『北海道』といったところでしょうか?そんな『ツールド』の今年から始まる新しいレースがこちら

『ツール・ド・とちぎ』⇒HPはこちら

この『ツール・ド・とちぎ』来週3月31日から4月2日まで行われるUCI公認ロードレースで国内(本州だと初?)ではなかなかお目にかかれないラインレース(超大雑把に説明するとツールドフランスみたいなスタートとゴールが別の場所)となっています。おそらく、開催するにあたっては自治体と警察とかとかとか等のすり合わせとかでもう大変だったことでしょう…。が、さすがは『ジャパンカップ』が開催されている県!開催です。
当日はインターネットでもレース状況を配信予定のようですのでちょっとでも気になった方は見てみてね!(わかり次第ブログでもご案内したいと思います。)もしくはせめてインターネットの記事でもいいから読んでね!




原作も面白かったですが映画も面白そう!

小さくても明るいぞ!


GIANT NUMEN + CLICK HL ¥2,600+税


※上記の写真は『NUMEN CLICK HL』になりますがだいたいこんな感じの取付になります。(本商品はもうちょっと大きいです。)

GIANTさんの小さいボディからは想像できない高認識性ライトが入荷いたしました。こちらのライト、こんなに小さいボディですが40ルーメンの明るさを円形配光することによりさらなる認識性を高めています。


こんな感じの130°配光です。ライトの定番、キャットアイの『HLーEL140』が15ルーメンですから結構な明るさです。(ライトの性能をルーメンの単位だけで判断してはいけませんが…(^^;))
電源は『マイクロUSB充電』タイプで充電時間は約2.5時間。発光モードは強モード(約3時間)中モード(約6時間)フラッシュモード(25時間)となっております。通勤、通学にいかがですか?




昨日、小学校が卒業式でお休みだっため『こどもてんちょう』と品川で劇場版を見てきたのですが、私以外の保護者は全てが『お母さん』… かなりアウェーな空間での映画鑑賞でした。(^^;) 一瞬、涙腺にきたのは内緒です…w (隣のお母さんは泣いていた…)