ツールド沖縄 140kmギリ完走記 3 


宮城~慶佐次~安部 区間タイム 約46分

宮城を超え、慶佐次の補給ポイントを超えたあたりの平坦区間もどうにか集団の速度に耐えれていましたが『平良湾』 を超えたあたりからの上りで『100kmリミット発動』で完全に足は終了(私の場合長距離を100km以上自転車に乗る事がほとんどないため100kmを超えたあたりでガクンっと動けなくなるのです。)。そして、『吐き気』が生じてきて胃が補給食(ジェル)を受け付けなくなり…水もちょびちょびと一口しか飲めなくなってきます。  (あとから解ったことですが『攣り』対策で水を飲みまくり、攣り防止用の塩化ナトリウムとか塩化カリウム等が含まれているサプリを摂取しまくりが良くなかったみたいです。しかも、どちらにせよレース中は攣りまくってましたしね。やはり、適量て大事ですね)

補給不足&下ハンを握って踏ん張ると『吐きけ倍増』&『腹筋が攣りそうになる』と状態なので平坦区間なのにブラケットを握って160~170wくらいしか出せずでほぼ単独走…ちなみに時々、210kmの集団に抜かれていくのですがなぜこの距離を走ってきてそのスピードで走れる??と言うくらいの速度でした。
ただ、幸い追い風だったため、くるくる回しても30km/時は超えてくれていたのでどうにか走れますが、心中『うーん、気持ち悪いこのまま次の安部で終了??』なんて弱気になり…その後、上りになるたびに『止まって吐いたら楽になるのかな…もう止まって吐くか…』 と心は完全に敗戦モードでしたが、心と体を切り離して機械のようにくるくるペダルを回す『ゾンビ走法』に切り替えてとりあえず距離を稼ぎます。このあたりは過去の『土砂降りの雨のセルフディスカバリー大滝』やら『土砂降りの雨の富士見アドベンチャー』やら『雨&雪が舞う鳥海山MTBサイクリング』などのバッドコンディションで走ったMTBの長距離系イベントの体験が糧となっているような気がします。
そんなこんなで気が付くと『安部』を通過しちゃい…(この時は本当に『あっ通過しちゃった。いっそ楽にして』という心境でした。この間約20kmくらいなのですが平均時速26.4km/時 平均出力149w(2.4w/kg)と言う数値が全てを物語っております。)そして、この時だいたい時刻が12:55頃。残す、最後の関門の『川上』まで約17kmで関門時間が『13:50』残り約55分と言う状況に…

安部~羽地ダム~川上 区間タイム約45分

もう心も体もボロボロでやっと平坦区間にさしかかるも、『トドメ』さすかのような向かい風』 速度も平地なのに27km/時ぐらいしかでず… ついには羽地ダムに差し掛かる区間で20km/時になると言う悲惨な状態に何度も『止まろか???』と気持ちがいっぱいです。『でも、止まるなら次の『羽地ダム』の関門で引っ掛かれば止まれるよな…それまではとりあえず漕ぐか、安西先生も『諦めたらそこで試合終了ですよ』っていってるし…でも、スラムダンクってもろ世代だけど原作読んでないしアニメ版もみてないんだよな…どちらかと言うと『黒子のバスケ』の方が好きだし…』実在しない『関門』を作りだし、一人ノリ突っ込みするという『病み』ようで向かい風区間を通過して、いよいよ最後の正念場である羽地ダムへの上りへ(区間タイム 8:14 平均203w(3.32w/kg) AV12.4km ボロボロですただただ耐えている感じですねw ちなみにこの上り、名だたる市民レーサーの方はほぼ倍の速度でタイムは4:14~4:30ぐらいで上るようです。)
最後の上り、そして、この時刻に走っている人達は完走ギリギリラインなので皆さんア最後のひと踏ん張りをしている人たちが多く、それにつられてか私もがんばりますがどこかで諦め半分な状態…(ちなみに両足は攣り、腹筋も攣っています。)ほぼピークのトンネルを通過すると応援の人達からの一言

『がんばれ!!あと20分で川上関門時間だ!!いけるぞ!!!』

『!?』

『たしかここから川上まであと5~6kmぐらいの距離で関門時間は13:50で残り20分…コースは2回の『短い上り』とほとんど『下り』のみ…びっ、微妙な…なんとも微妙な残り時間…』

どうしようかな…と思いながらも再度、安西先生の言葉が…

『諦めたらそこで試合終了ですよ!』

(今回は安西先生様様です。w)
はあ、とりあえず漕ぐか…とエッチラオッチラ、トンネルから出てすぐ横の坂をインナーxローで上り(普通ならアウターで行けてしまうくらいの坂なんですけどね)、最後の上りもインナーxローで時速10km/時で上り、時間をみると約9分経過…残りは下りとちょこっと平坦で残り3km…もう漕ぐ力はほとんどないので下りは惰性に任すもほぼノーブレーキで下り、平坦をとりあえず漕げるだけ漕ぎます。道路の横ではスタッフが今にも停車している車を発進させそうだし、『がんばれ~』とかいいながら赤旗を振ってるしで『足切り』にビビりながら最後のスプリント(ちなみにゴールはまだ先ですw)をしながら『川上』を通過!時刻は『13:44』と本当にギリギリででした。(ちなみに速度は27km/時と完全にヘタレてますw

川上~名護 区間タイム 約15分

もうこの区間は完走を目標にしていたため『川上』過ぎたらもうパレード走行と同じ感じで走っています。(AV27.8km/時 平均103w(1.6w/kg)  『追い風』に身を任せているだけで、いかに漕いでないか解りますねこの間も2集団くらいに抜かれましたがまったく気にせず『初完走』を噛みしめながらゴールへ向かいます。最後の勝負どころと言われている『ジャスコ坂』 (約600m)も2:18で上ると言う気の抜きっぷり。そんなこんなで『名護』って看板と『21世紀の森ビーチ』の姿が見え始め

『あああ、終わった~ つ~か~れ~た~』 と言う思いと、とりあえず、まとまった距離が乗れないながらも工夫してきた練習はとりあえず成功??で良かった良かった。(1月~11月までで140km以上走った回数は2回くらいでした。コレについてはそのうち書けたら書きたいと思います。)

と言う感じでジャージのファスナーを一応ちゃんと閉めてw

ゴール!!

後片付け~空港~東京

計測チップを返し、トイレ前で少し休んでいると先に100kmクラスでゴールしたエース様と合流し、水道で頭から水を被っていると

『最終走者です!!』と最終走者のゴールがアナウンスされています。
本当にギリギリだったんだな~と思いながら座り込むと両足が攣り…トイレに行こうと立ち上がってまた攣り…手荷物を受け取りに行って『ドナドナ』されてしまった友人やお客様と話をしている最中にも攣り…着替えて攣り…自転車を東京へと配送するためのパッキンをしていると気持ち悪さが復活し…とボロボロになりながらが、パッキン、配送を済ませ『完走証』を貰うため会場へ

『まだ、出来てません。にこっ!』

とボランティアの受付の女子高生に言われ、

がくっし…

時間的に空港までの高速バスの時間も差し迫っていたので『完走証』の受け取りは後泊するエース様に任せ、とりあえず、このまま帰るのは悔しいので『ふれあいパーティー』で配られている『オリオン生ビール』を一気飲みして、高速バスで友人と今日の反省会をしながら那覇空港へ向かいます。
と、またもや、吐き気が…  『レースのダメージ』なんだか『車酔い』なんだか『一気飲み』がいけなかったのだかわからないまま空港に到着。
そう言えば『朝』からなにも固形物を食べてないよなと思いながら、友人が食べると言ってる『A&W』に行くも『ハンバーガーとフライの匂い』でダウン…
これは食べられないと外で待っているものの吐き気はついにピークに達してトイレへ駆け込むも何も出ないと言う一番つらいヤツ…
このまま、何か食べてもきっと『ヘリコプターに乗った大泉くん』のようになるのは目に見えているのでとりあえずお客様のアドバイスを受け沖縄限定スパムオニギリをお土産に帰る事にしました。(横で美味しそうにハンバーガーを食べる友人がすごいうらやましかった…)
自宅に帰りどうにか調子を戻し、17時間ぶりちゃんとしたごはん(スパムオニギリ)を胃に入れた店長でした。

とまあ、大ダメージを受けた『ツールド沖縄』でしたが終わってみると、すでにまた次の『沖縄対策』を考えてしまうくらいハマってしまうイベントです。 これは公道をクローズしワンウェイで走れる数少ないレースで『市民レース』であってもニュートラルサポートカーを出してくれる運営や、地元の方々のボランティアの素晴らしさと言うのもありますが、最近、思い始めたのが、『沖縄』って速い人達はもちろん勝利や順位をレース内容(競争)を楽しみに参加しているのかもしれませんが、私のような『完走ギリギリ』の人達にとっては『レース(競争)』とはちょっと意味合いが違って『一年間を通して練習した事の発表会』的な意味合いをに持っているイベントでもあるのかな…とも最近思うようになってきました。(今年の完走率は市民210kmが30% 140kmが43% 100km U39が68% 100km O40 が53% と210kmクラスなんて完走するだけでも大変な事が解ります。)

まあ、辛いレース以外にもサイクリング部門もある大会です。ご興味のある方はいいところをいくらでも話しますのでお店で聞いてみてください。
最後に大会関係者、ならびにボランティアの皆様今年も楽しくも辛いイベントありがとうございました。また、来年?かはわかりませんがまた参加したいと思います。

これは本当にほぐれます!コンパクトなので遠征へ携帯するのにも便利です!

サプリの定番




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