夏休み企画 W氏のイタリア旅行記 総集編4

第4弾です。続きをどうぞ~




第七夜 こんな感じで走ってました(2008年5月30日)~ ナポリ迂回大作戦

Nさんと母、走行中の図。

こんな風景の中を、Nさんと一緒に走りました。
更新した記事を振り返って良く考えると、Nさんの写真ばかりのような気もするので(笑)、風景写真を何枚かどうぞ。
景色がとても美しく、本当に素晴らしいところでした。

アマルフィという町の教会です。世界遺産です。

海の色がエメラルドグリーンです。

ポジターノという町の様子。

朝8時の電車で、Nさんは帰国しました。
こちらの駅には改札というものが無いので、誰でもホームまで入ってゆくことができます

電車の中はこんな感じです。
それにしても、Nさんが帰ってしまったあとは、なんだか祭りが終わった後のような気分になりました。
Nさん、一緒に走れてとても楽しかったです。ありがとうございました。

日本でも多少報道(2008年当時)されていると思いますが、今ナポリは、処分場の不足などで、ゴミの回収が長い間滞るという、かなり深刻な問題の渦中にあります。
街角に、回収されないゴミが山のように積み上がっている映像が、こちらでは毎日のように報道されています。処分場予定地では、建設に反対する地元住民が警察と衝突する事件も起き、人々の不満や苛立ちもかなり高まっています。観光客も激減しているようです。
気温も高くなり、悪臭や、衛生上の懸念も日々増しています。
当初の計画では、当然のようにナポリを通る予定だったのですが、この状況ではリスクが大きいと判断し、ナポリを大きく迂回して避けるルートに変更しました。美しい町として有名なナポリだけに、残念ですが、致し方ありません。
しかし、この迂回が一筋縄ではいきませんでした。
Nさんを見送った後、こちらも早速出発です。
ルートを変えた関係で、当初は通る予定の無かったポンペイへ到着。
この町は、あまり大きくなく、雰囲気もあまり良くないように感じたのですが、ポンペイの遺跡の周りは、うってかわって沢山の観光客でにぎわう一大観光地になっていました。
写真はポンペイの中心にある美しい教会です。

ポンペイの遺跡を見るかどうかで悩んだのですが、2人ともそんなに気乗りしなかったので、柵の外からちょっと様子を眺めてよしとすることにしました。
写真は柵の外から写したもの。ほとんど写ってなくてすみません。中はかなり広いようです。

ポンペイの町を滅ぼす噴火を起こしたヴェスヴィオ山です。

ヴェスヴィオ山を回り込むようにして、ナポリの中心部をかなり大きく迂回したのですが、写真のような場面を何回か目にしました。これでも報道されているものよりは、かなりおとなしい感じです。ナポリのゴミ問題、かなり深刻なのではないでしょうか。
ナポリ駅で乗換えをした西上さんは、少なくとも駅は何の問題も無かった、と言っていましたが。

地域の中心都市であるナポリを迂回するには、どうしても幹線道路を外れ、小さな町を繋いで行くルートにならざるを得ません。
しかし、幹線から外れると、途端に標識が少なくなり、本当に走るのが難しくなります。
覚悟はしていましたが、想像以上でした。
仕方がないので、判断に迷ったら地元の人に聞く、というのを繰り返し、何とか進んでゆきます。
なんとか、計画の8割方を走り切りましたが、時間もだんだん無くなってきて、少しあせりながら路上で地図をながめていると、地元のおじいさんが話しかけてきてくれました。
早速道を聞いてみたのですが、いかんせん言葉が通じないので、なかなかうまく行きません。
そのうち知り合いが一人、二人と集まってきて、教え方について議論を始めました。そのうちの一人の方が多少英語を話せたので、なんとか話がまとまり始めました。
そして出してくれた結論がなんと、車で分かりやすいところまで送ってやるから後ろをついて来い、というものでした!
まさかイタリアで、車の先導付きで自転車に乗ることになるとは思ってもみませんでした。
さっそくおじいさんが車を取ってきてくれたので、後ろをついて走ります。
かなりゆっくり運転してくれたのですが、さすがに母はかなり疲れていました。
もうここから先は一本道、というところまで送っていただいたので、おじいさんにお礼を言って別れ、あとはひたすら走ります。
結局、時間的に予定していた町まで行くのは難しくなったので、ひとつ手前の町を目指します。そして、何とか暗くなる前に到着することができました。
写真は、苦労してたどり着いた町、Aversaの駅です。
かなり大変な一日でしたが、まさか次の日にさらに大変な事件が待ち受けているとは、この時はまだ知る由もありませんでした・・・。







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