とりあえずやってみよう!ロードバイク 変速調整(前変速機簡易調整) ※2018年6月追記



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ロードバイクの変速修理でお持ちいただく中に『前のギアが変速しない』または『アウター(前ギアの重たい方のギア)に変速し、リアのギアを一番重いのギアにするとチェーンが前の変速機に接触してしまう』と言う症状でお持ちいただくことが多く見受けられます。
この際に様々な原因は考えるられるのですが、その中でも一番多い原因が『前の変速機のワイヤーを指定の位置まで引っ張り切れていない』と言う状態。
この場合、比較的簡単にまた工具を使用せずに修理が可能な場合がありますので今回はその調整方法について書きたいと思います。
FD-R9100、FD-R8000、FD-R7000に関してはこの記事の『ケーブルアジャスター』を使用しての初期伸び調整ともうひとつこちらの操作でも調整は可能です。
作業としてはひとつだけです。まず、最近のワイヤー内蔵タイプのフレームの場合

上の写真にるようなパーツ(ケーブルアジャスター)がフロントディレーラーのワイヤー上にあるはずなので探してください。(左の変速レバーから出ている細めのアウターワイヤーがシフトケーブルです。(太い方はブレーキワイヤー))また、このパーツがないインナーワイヤーが外に出ているタイプのフレームであった場合
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上の写真のようにフレーム本体にケーブルアジャスター(矢印でしめしているパーツ)が装着されているはずです。それもない場合はとりあえず自転車屋さんに持っていき確認しましょう。
修理(調整の仕方)は簡単です。ただ、その前に…
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前の変速機のこの2本のネジは変速調整に自身のある方以外は触らないでください。このネジを調整すると大抵泥沼化します…(^^;)
さて、調整方法ですが『ケーブルアジャスターを回してください!』ただそれだけです。ただし、ケーブルアジャスターの装着の向きによって回し方が『時計回り』と『反時計回り』と変わってしまうため確認しながら回しましょう。
※ダイヤルを回して前の変速機の羽部分が外側に動いたら正しい方向に回している証拠です。
(フレームに装着されている『ケーブルアジャスター』は反時計回りです)
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ケーブルアジャスターの『メモリ部』が伸びていればちゃんとワイヤーを引っ張っていることになります。2枚目写真が初期状態、3枚目がワイヤーと引っ張った状態です。『矢印』のところを見ると「ケーブルアジャスター」と「メモリの位置(線)」に変化があります。(距離が伸びている)
この作業の際にメンテナンススタンドなどに自転車を固定しクランクを回しながら作業すると変速していく状況がわかりやすいため作業がはかどります。
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ちなみに写真の自転車は『時計回り』でした。また、ケーブルアジャスターが回せない場合は固着している可能にあるため
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上の写真のように右手でケーブルアジャスターを回し、接続されているシフトワイヤーを左手でトモマワリしないように固定してあげると回しやすくなります。
これを『変速しきるまで回す』『前変速機の接触音が鳴らなくなるまで回す』と作業終了です。
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ただし、引っ張って調整できる量にも限界があるため、限界まで(どのダイヤルも『MAX』の表記がされていると思われます。)調整しても状況が改善されない場合は『ワイヤーを張りなおす作業』と言う経験が必要に作業になります。過去にその作業をした事のない方は自転車屋さんに持っていた方がいいでしょう。
また、あまりない事例ですが『前ギアが重たいギアから軽いギアに変速しにくい』場合はケーブルアジャスターを今まで説明した作業の『逆回し』をしていただければ軽いギアに変速しやすくはなります。(ただし、今度は重たいギアに入りにくくなる可能性もあります。)
以上が前ギアの簡単な変速調整の仕方です。出先でのトラブルシューティングのためにも数回自宅で練習しておくと安心ですね!(いじっていてわからなくなるパターンも多々あるため何回かは自宅で必ず練習しましょうね!(^^;))




再利用可能なケーブルエンドキャップ!

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