スマートコントールブレーキで注意した方がいいこと 2


ブリジストンサイクルのいくつかのモデルに採用されている「スマートコントロールブレーキ」。過去の記事で注意する点を書きましたが、もう一つ使用期間や使用頻度によって起きる『注意すべき点』があったので書きたいと思います。
現象としては前回と同じように『ブレーキシューが摩耗し、ブレーキシューとリムの隙間がメーカー推奨値以上の数値になると前ブレーキ(スマートコントロール)が効かなくなる』と言う現象なのですが、今回はその『ブレーキが効かなくなるのサイクル(ブレーーキパッドを交換するサイクル)』が早くなっていうと言うお問い合わせがお客様からありブレーキ周りを確認したところ原因が判明。

写真だとわかりにくいですが…このリム、指で触ってわかるくらいのリムが摩耗していました。(『黒い部分』がもともとのリムの厚み、シルバーの部分がブレーキパッドにより摩耗して薄くなっているリムです。)このリムの摩耗により、新品のブレーキパッドに交換しても『リムとパッドの隙間の距離』がそれなりにある状態(ある程度ブレーキが摩耗している状態と同じ)になってしまうため通常よりも早く『制動力が発生しないパッドとリムの距離』になってしまい、ブレーキパッド交換のサイクルが早くなっていたようです。

リムがこのような状態になってしまうと根本的な修理の方法としては『リム交換』になります。(「パッドにワッシャーを挟む」のような応急処置的な方法もなくはないですが、あくまでも応急処置なので…(^^;))また、このようなリムを使い続けると「ブレーキパッドの交換サイクルが早くなる」だけでなくと『リムの破断』(写真はこちら)がおきより重大な事故にも繋がる可能性もありますので同じような症状がある場合は一度自転車店で確認してもらう事をお勧めします。




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