ローマ 2 (2008年6月2日)

ネットで見つけたホテルへ行ってみると、駅のすぐ裏で、はっきり言って治安はあまり良くなさそうです。
しかしホテル自体は、小さいのですがとてもきれいで感じが良く、ネットもOKだそうです。
フロントのパキスタン人のおじさんがとても親切です。
早速部屋を見せてもらうと、広くはないのですが、表同様とてもさっぱりしていて清潔だったので、すぐにここに決めました。お値段もとてもお手ごろです。
そして感心したのは、無線LANだけでなく有線LANの接続口もあること。四ツ星以上のホテルであれば無線のインターネット接続は可能なことが多いのですが、有線の設備を部屋に備えているところは少ないのではないかと思います。ここが三ツ星であることを考えると、なかなかのものです。
さらに驚いたのは、朝食は、オーダーシートに書いた通りのものを部屋まで持ってきてくれることです。まあこれは、建物が小さくて、食堂スペースが取れないという理由が大きいのではないかと思いますが。
シャワーやトイレなど水まわりもしっかりしていて(安いホテルは汚かったり、流れが悪かったりすることが多い)、ほとんど文句をつけるところがありません。エアコンやミニ冷蔵庫もあります。
広い部屋がお好みの方は別ですが、広さにはこだわらない方にはかなりオススメのホテルです。
ホテルの名前は
Hotel MAMIANI
です。
夕食は駅構内のテイクアウトのピザとビールで済ませました。
駅が近いと本当に便利です。
写真は、部屋まで運ばれてきた翌朝の朝食です。

ローマ 1 (2008年6月2日)

ローマに入って、まずはツーリストインフォメーションへ行くため、テルミニ駅へ。
とても大きな駅で、多くの人で混雑しています。やはり今まで通ってきた町とは規模が違います。
早速インフォメーションカウンターへ行ったのですが、なんとコンピューターがダウンしていて、ホテルの検索ができないとのこと。さすがです。
ローマにはものすごい数のホテルがあるので、足で探すのはなかなか大変です。
そこで、ネットカフェへ飛び込み、調べます。条件は、そこそこ安くて、駅から近く(もうあまり動きたくなかったので)、インターネットに接続できること。
とりあえず良さそうなホテルをみつくろって、行ってみます。
写真はテルミニ駅の構内です。

ローマへ 1 (2008年6月2日)

昼間の暑さがうそのような冷え込みで、ふるえながら、朝の5時半頃に起きました。
ここに留まっていても仕方がないので、意を決して走り出すことにします。
本来は2日かけて走るはずだったローマまでの道のりですが、昨日かなりの距離を走ってしまったために、今日1日で辿り着けそうです。
昨日は、走行距離は長かったですが、平坦な道が多かったので、母にそんなに疲れが残っていなかったのは幸いでした。
朝早くからやっているBARをみつけて朝食をとり、7時過ぎには走り出しました。
写真は、早朝のTerracinaのメインストリート。昨日の賑わいが夢のようです。

地獄のロード (2008年6月1日)

出発から少しの間は多少てこずりましたが、なんとかナポリの迂回を完了。
海岸線に出てからは一本道で、もう道に迷う心配はありません。まっ平らな道をひたすら走るだけです。
今日の目的地Gaetaは、古い城壁に囲まれた、海沿いの美しい町、のはずでした。
確かにその通りではあったのですが、実際は、古い城壁”も”あるビーチリゾートでした。
3時ごろには余裕で辿り着き、ホテルを探したのですが、ビーチには人があふれ、何軒かあるホテルはすべて満室でした。
仕方がないので、少し離れた次の町まで走ることにしました。
ところが、次の町も美しいービーチが続き、やはり人だらけ、ホテルもすべて満室でした。
やむを得ず、さらに次の街まで走ります。
しかし、ここも状況は全く同じ、むしろ悪くなっているような気がします。町の外のビーチ沿いの道にも路上駐車の車が延々と並んでいます。
今日は月曜日、いくらイタリアでも、平日に休める人がこんなに沢山いるのはおかしいな、と思い、次にたずねたホテルで聞いてみると、やはり祝日とのことでした。しかも、今シーズン最初の大型連休で、すでに土曜日から、部屋は予約で埋まっているそうです。明日以降なら部屋はあるそうですが、それでは意味がありません。
キャンプ場まであたりましたが、やはり全てダメ。
時間もだんだん遅くなり、走行距離も増えてきて、厳しい状況になりつつありましたが、先に進むしかありません。時間的には次の町が限界です。祈るような気持ちで、先に進みます。
走りに走って、7時過ぎにTerracinaという町に着きました。
しかし、町に入った瞬間、これはダメだ、と感じました。路上は人でごった返し、車道も沢山の車で大渋滞しています。
ほとんどあきらめムードで、一応ホテルを回ってみましたが、案の定全て満室。
野宿決定です。
だんだん暗くなってきたので覚悟を決めて、最後の手段、警察へ向かいます。
当直の警官が、いろいろ親切に教えてくれましたが、警察署の前で野宿することだけは、どうしても許可してもらえませんでした。
あてが外れて万策尽き、仕方なく、できるだけ安全そうなビーチの前のベンチに陣取ります。今夜はここで野宿です。目立たないように自転車を物陰に置きます。
幸い、完全な観光地なので、治安は悪くなさそうで、浮浪者や物乞いの類の姿はありません。
それでも、時折若者が海を見にやって来るので、なかなか落ち着きません。万が一を考えて、交代で眠ります。
うとうとしながも完全には眠れずに時間が過ぎ、ようやくまわりから人影が無くなったのが、深夜の2時過ぎでした。
振り返ってみると、走行距離じつに130km!最長記録更新です。
ある意味「水曜どうでしょう」のヨーロッパ編を超えました(ご存じない方、ごめんなさい)。全くうれしくないですが。
※ちなみに、後で調べて分かったのですが、イタリアの共和国建国記念日の祝日だったようです。情報収集を怠ってはダメだということですね。6月中はもう祝日はないので、今後は安心です。
写真は、夜明かししたベンチのすぐ前のビーチです。

イタリア自転車旅行記番外編 部長 イタリアへ行く③

②からの続きです。
部長が走った日は今までで一番のロケーションだったらしく、確かに写真を見ると自転車乗りでなくても一度は走ってみたくなるような風景です。

写真撮影のため休憩

写真の下の方に見える街から上ってきました。ここでもまだ途中です。

休憩中

最高のロケーション

こんなところを走ってきました。
※この記事は店長が書いております。