自転車のライトが点灯しなくなった時…(お買物自転車編)


お買物用自転車のダイナモランプが点かなくなった時、電球切れを考える事が多いと思いますが、今まで修理をしている中で比較的多い事例がダイナモランプのコードが錆びている事による接触不良です。この事例を直すことはとても簡単なので「ライトが点かなくなったな~」と思ったらとりあえずこの個所を見るといいかも知れません。
まず、どの箇所かというと

矢印のコードの部分なのですが、この部分のコードが錆びてしまっているとうまく電気が流れずランプが点きません。では、どうすればいいのか?

やり方は簡単です。写真で矢印をしている箇所を上に押し込むとコードが引き抜けます。そして、コードの錆びているところを紙やすり等でこすり錆を取ってやるか、錆びてる部分を切ってしまい、新たに外側のビニール部分だけを切って中の金属部分を出した後、逆の手順でコードを差し込んであげればOKです。

ちなみに新品のコードの接触部分は写真のようにコードの金属部分がはっきり見えます。
以上の作業をした後もランプが点かない場合は「電球切れ」か「ダイナモ本体」の不良等が原因として考えられます。









お買物自転車 前ブレーキの「キーキー」音


時々、お買物自転車の前ブレーキ(基本的には右側のブレーキレバーでかかるブレーキ)をかけると「キキー」といやな音がなる時がありますよね…この音を解消するための対処方法がいくつかあるのですが、今までの経験の中で一番簡単な方法としてはブレーキパッドの面の部分をヤスリなどで少し削ってあげるといいでしょう(タイヤを傷つけないように気をつけてください)これで「キーキー音」が鳴りやむ可能性が高くなります。他にはブレーキパッドの角度を上から見た時にハの字(トーインをつけると言われている作業です)に調整するなどの方法があります。
とは言え、一番確実なのは『ブレーキパッド』を交換することです。
後ブレーキの「キーキー音」の対処方法としては構造上、ブレーキ本体を交換することになってしまう事がほとんどです。









パンクをしたら乗らずに押して行きましょう


よく、「パンクをしたら乗らないで持ってきてくださいね」とお客様にお話をさせていただいています。それは何故かといいますと…
ひとつはパンクしたまま自転車に乗ってしまうとバルブ口に向かってチューブがどんどん重なっていき、写真のようにチューブが折り目だらけになります。この状態で自転車に乗ってしまうと、ひどい場合はこの折り目の部分がこすれて、パンクの箇所が増えていきます。
また、異物が刺さっているパンクの場合は異物が取れていない状態で乗り続けると、刺さった異物が最初のパンクした箇所以外の場所も傷つけてしまい、やはりこちらもパンクの箇所が増えるのです。
この事から、パンクをした場合は大変かもしれませんがお近くの自転車屋まで(異物が刺さっているのが確認できる場合は異物を取り除いてから)乗らずに押して行くようにしてください。そうしないと一か所で済んだパンク修理が2,3か所と増えてしまったり、ひどい場合はチューブ交換になってしまいます。

お買物自転車をちょっとだけスポーツバイクにする方法


今回はお買物自転車をちょこっとだけスポーツバイクぽくする方法です。
やり方は簡単!すでにやっている方もいるとは思いますが、これをするだけでお金もかからず、お買物自転車でちょっとスポーツバイク気分が味わえます。

町中を見ていると写真のようにサドルを下げてお買物自転車を乗っていらっしゃる方が多いようですが、この状態から

サドルを写真のように引き上げます。目安となるのはペダルがサドルから対角線上になる位置で、踵をペダルに乗せた時に足が伸びきるぐらいの高さです。これだけで、ペダルはかなり漕ぎやすくなりスピードも出やすくなります。
※この時、シートポスト(サドルが付いている棒)にサドルを上げられる限界値の線が必ず刻印されています。その線がフレーム(自転車本体)から見えた場合はそれ以上は決してサドルを上げないでください。最悪の場合フレームが折れる原因にもなります。

ちなみ、段差などを乗り越える時に写真のようにサドルから腰を上げ、衝撃を膝で吸収してあげるようにするとパンク予防にもなりますし、見た目が玄人ぽくてかっこいいですよ。
以上の乗り方で、サドルが低い時に比べるとスピードも出しやすくなり、坂道も多少は楽に上れると思いますが、もっと楽に乗りたいと思った時は迷わずスポーツバイクを買いましょう!お値段としては5万円ぐらいを一つの目安にしていただければと思います。スポーツバイクを買うと同じ自転車とは思わないくらい別の乗物に乗れますよ!

自転車をちょっと停める方法

スタンドを付けていないスポーツバイクをどこかに停めようとした時、ガードレールや電信柱にたてかける事が多いとは思いますが、ちょっと停めるだけでしたらスタンドがなくても下の写真のように停める方法もあります。

これは固定物に後輪を立てかけて自立させる方法です。写真では電信柱を使っていますが、壁や車のタイヤなどでも同じような停め方ができます。

このように後輪を支えにして自転車を停めます。注意点としてはハンドルに大きな動きがあると倒れてしまいます。

この写真は、縁石や階段にペダルを支えにして停める方法です。

このようにペダルを使って縁石に停めます。

こんな感じで停めてます。コツとしては縁石や階段の高さによっても変わりますが、支えるペダルの位置を時計の6時の位置に近づけた方が自転車が安定しやすいです。こちらもハンドルに大きな動きがあると倒れてしまう事があります。

タイヤ・チューブ交換時の注意点 (補足)


以前の記事「タイヤ・チューブ交換時の注意点」の補足になりますが、よく写真のナット部分をスパナ等の工具で締め付けすぎてしまう方がいらっしゃいます。このナット部分をあまりきつく締めると「チューブのバルブ口」が車輪の内側へ向けたえず引っ張られ続けている事になり、こちらも「バルブ口のちぎれ」等のパンクの原因につながります。
このナットは手で廻るぐらいの力で、空気を入れた後に締めましょう。









鍵のかけ方

最近、鍵をお買い求めいただく際に「どのように鍵をかけたらいいんですか?」と聞かれる事が増え、今回、長めの鍵で鍵をかける場合の鍵の通し方のコツのようなものをご説明したいと思います。
※このように鍵をかけたからと言って100%盗まれない保証はございませんのでご了承ください。

基本的には固定物(ガードレールや電柱)などに固定します。(鍵がかかっているまま自転車を持って行かれないようにするため)そして、コツとしては矢印の部分に鍵を通すことです。
写真の矢印の箇所(前輪と、後輪のフレーム側)に鍵を通すことにより前輪、後輪、フレームに鍵をかける事になり各部位で盗まれるリスクが減ります。(とは言え、切られたら終わりなのですが…)
写真上では細くて長い鍵(FUKAYA 2.0mワイヤー錠 ¥1,365)を使用していますが、鍵の数を増やす(最低でも2つ)などすると盗まれるリスクは減っていきます。とは言え、鍵を3個も4個も持ち歩くわけにはいきませんので、停める場所や保管場所のシチエーションをに合わせて(人通りが多い場所や昼間等は細めの長いワイヤー錠+短め1個、夜はバイク用のU字錠を追加で使う等…)対処するしかないかも知れません。

ガードレール側から見た写真 このように固定物にくくります

電信柱だとこのようになります。

タイヤ・チューブ交換時の注意点

「タイヤ&チューブ交換をした時に空気を入れていると突然、チューブが破裂!」
初めて自分でタイヤやチューブ交換などをした時に誰しも1度は体験することがあるパンクです。
これはチューブがタイヤからはみ出てしまう事が原因で起きるパンクなのですが、(主にチューブのバルブ口部分でよくやってしまいます。)ちょっとしたコツで回避できます。下記にチェックするポイントを載せましたので参考にしてみてください。
※今回はタイヤ&チューブ交換の仕方は省かせていただいております。

①タイヤもしくはチューブを交換した後、バルブ口を軽く持ち

②写真のように、軽い力でバルブ口をタイヤへ向かって押し込みます。

③その後、写真のようにチューブがタイヤからはみ出ていないかをタイヤをぐるっと1周確認します。
※特にバルブ口の部分をよくチェックしてください。
これでチューブがタイヤからはみ出ていなければ、チューブ破裂の原因がほとんどなくなる事になります。
もし、噛んでいた場合は下の写真のように手でタイヤをチューブごと掴み、ほぐしてあげるとチューブがタイヤの中に入りやすくなります。

ほぐし①

ほぐし②

ちなみにチューブがタイヤからはみ出ていると、こんな感じです。
この他、新品のチューブに交換する際にはチューブに少し空気を入れておくと、チューブがタイヤの中に入りやすくなります。